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ポン教【ポンきょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ポン教
ポンきょう
Bon
チベットのム dMu族が信奉した招福排禍の呪術的信仰。ム族と古くに婚姻関係で結びついたピャー Phyva族,すなわちのちの吐蕃王家もこれを信奉し,ム族の故郷シャン・シュンやム・ピャー族を父系にもった金川の東女国,すなわちスムパの地なども含めて,仏教以前のチベットに広く行われた。その司祭者をシェンと呼び,開祖をシェンラプ・ミオと名づけている。9世紀後半以後に仏教との習合が起り,後代では仏教にならって組織化されたため,今日では非仏教的要素をすべてポン教の名のもとに指摘している。仏教が外来宗教であるのにならって,ポン教もイラン方面を発生地に指定するが真偽は定めがたい。敦煌文献ではポンとシェンを区別する例もある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

ポン教
中央アジアの土着的宗教の一つ。ポン教の歴史は大まかに3時期に分けることができる。5世紀ごろまでの第1期は悪霊を制圧し、精霊を崇拝するかたちの宗教だった。8世紀前半までの第2期は死者儀礼が中心で、8世紀後半以降の第3期では仏教との対決に敗北した後、仏教の影響を強く受け、悟りという個人の精神的至福も追求する宗教へ変わった。開祖はシェンラプ・ミボ(最も優れた大人の)とされる。シェンラプ・ミボはトンパ・シェンラプ(トンパは導師の意)とも呼ばれる。
(2009-07-11 朝日新聞 夕刊 こころ)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

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