●マクシミリアン1世【マクシミリアンいっせい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
マクシミリアン1世
マクシミリアンいっせい
Maximilian I
[没]1519.1.12. ウェルス
神聖ローマ皇帝 (在位 1493~1519) 。ハプスブルク家の皇帝フリードリヒ3世の子で,1477年ブルゴーニュ公シャルル (豪胆公)の戦没後,その嗣子マリ (→マリア) との婚姻により東部ブルゴーニュ (フランシュコンテ) とネーデルラントをハプスブルク家に獲得。北イタリア支配をめぐるフランスとの戦い (→イタリア戦争) は成果なく,99年には事実上スイスも失ったが,鉱山資源に富むチロルをオーストリア領に併合し,また孫のカルル (のちの皇帝カルル5世) ,フェルディナント (のちの皇帝フェルディナント1世) をそれぞれスペイン,ポーランドの王女と結婚させることにより,やがてハプスブルク家にスペインとボヘミア,ハンガリーの王位をもたらした。ドイツの統治においては,帝国の利害よりハプスブルク家の利害を重んじたため,諸侯の反発を買ったが,95年のウォルムスの帝国議会で,たび重なる戦費調達と引替えに,マインツ大司教ベルトルト・フォン・ヘンネベルクらの帝国改革案を一部受入れ,帝国内諸侯間の抗争を不法とする,「永久平和令」を発布し,また帝国 (最高) 法院の常設,帝国統治院の設置,全国徴税制などを実施した。彼はまた最後の「騎士」的皇帝であるとともに,ルネサンスの音楽,美術,文芸の保護者でもあり,文雅の士でみずから寓話風の物語をはじめ,多くの作品を書いている。農民を主とする傭兵軍の創設やオーストリアの行政改革でも知られる。
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367日誕生日大事典
マクシミリアン1世
ドイツ王(在位1486〜1519),神聖ローマ皇帝(在位1493〜1519)
1519年没
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マクシミリアン1世
バイエルン大公(1597〜1651)
1651年没
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