●マデロ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
マデロ
Madero, Francisco Indalécio
[没]1913.2.22. メキシコシティー
メキシコ革命の指導者。大統領 (在任 1911~13) 。フランスのパリとカリフォルニア州で農業と実業の教育を受け,民主主義と降神術を信奉。 1910年独裁者 P.ディアスに対抗して大統領選挙に立候補,反乱の疑いで逮捕されたが,テキサス州に亡命,同地より武装反乱を指導した。 11年大統領に選ばれたが,軍,官僚,大地主階級と妥協,土地改革を要求して反乱を起した E.サパタら農民大衆の支持を失い,13年軍の反革命クーデターで逮捕され,護送途上で暗殺された。
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デジタル大辞泉
マデロ(Francisco Indalecio Madero)
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世界大百科事典 第2版
マデロ【Francisco Indalecio Madero】
メキシコ革命運動の指導者,大統領(在任1911‐13)。北部コアウィラ州の大地主の長男に生まれ,フランスとアメリカで教育を受けた後,開明的な地主となる。1908年独裁者ディアスの民主化宣言と引退宣言に刺激されて小冊子を著し,〈1857年憲法〉の復活と副大統領の国民投票を提唱した。つづいて,引退を取り消して連続6選をねらうディアス大統領の再選反対運動を起こし,10年国民再選反対党の大統領候補となった。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
マデロ
までろ
Francisco Indalecio Madero
(1873―1913)
メキシコ革命の指導者、メキシコ大統領(在任1911~13)。メキシコ北部の大地主の長男に生まれる。ディアス将軍の独裁支配に反対して、1910年の大統領選挙に出馬したが、弾圧されてアメリカに亡命、同地で武装蜂起(ほうき)を宣言し、11年5月ディアス政権を打倒した。革命成功後は、言論や労働運動の自由を保障するなど民主化に努力した反面、土地改革など社会経済的改革には消極的な姿勢をとった。このため革命派の支持を失い、13年2月クーデターで逮捕され虐殺された。
[野田 隆]
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旺文社世界史事典 三訂版
マデロ
Francisco Indalecio Madero
メキシコ革命の指導者。大統領(在任1911〜13)
北部の大地主の家に生まれ,アメリカ・フランスへ留学。1910年,ディアス独裁への反対運動のために逮捕され,その後亡命先のテキサスでディアス打倒を呼びかけて,メキシコ革命を起こした。ディアス追放後は大統領に選出されたが,農地改革を要求するサパタ中心の農民勢力と対立し,経済・社会改革はとん挫した。1913年にはディアス派の反乱,自派のウェルタの裏切りにより辞任させられ,暗殺された。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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