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マニラアサ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

マニラアサ
Musa textilis; Manila hemp
バショウ科の大型多年草。フィリピン原産で,繊維をとるために熱帯各地で栽培され,品種も多い。フィリピン名を abacaという。高さ6~7m,外形バショウに似ていて,バナナそっくりの果実もつくが,果実は食用にはならない。葉の幅が狭く,1株で数十本のを叢生することがある。太い頂生の穂状花序は湾曲して垂れ下がり,各包葉の中に2列に 15個内外の花をつける。花序の基部には雌花,上部に雄花をつける。葉鞘からとれる繊維は白色または帯赤黄色で,強くて軽くしかも水に対して耐久力が強いので,船舶用,漁業用のロープ海底電線の被覆物としてきわめて重要である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

マニラアサ
まにらあさ
[学]Musa textilis Ne
バショウ科(APG分類:バショウ科)の多年草。茎は地中にあって地下茎となるので、地上に柱状に立つのは、葉鞘(ようしょう)が重なり合ってできている偽茎である。2~3メートルの偽茎の先に長さ約2メートル、幅約30センチメートルの長楕円(ちょうだえん)形の葉身が多数つく。形状は同属のバナナに似ているが、葉身の幅がやや狭く、葉の数が多いことで区別される。花茎は偽茎の中を伸び、偽茎の頂部から抽出する。花は穂状花序につき、花序の軸は太く、多くの節があり、各節に、包葉に包まれた多くの花がある。花穂の先端部には雄花が、基部には雌花が密生する。果実は長さ5~8センチメートル、径約2.5センチメートルで、多数の黒い種子がある。果実の形はバナナに似ているが、食用にはならない。
 葉鞘の表皮の下に繊維があり、これを加工したのがマニラ麻Manila hemp, abacaである。繊維をとるには、まず偽茎を伐(き)り倒し、小刀で基部に切れ目を入れ、約5センチメートル幅で紐(ひも)状にはぎ取る。次にこれを挽(ひ)き具にかけて繊維をとる。マニラ麻は強靭(きょうじん)で、かつ水に浮くほど軽く、しかも水湿に対し耐久力が強いので、船舶用のロープの原料として重要で、また漁網や、特殊な織物にも用いられる。麻挽きの残り屑(くず)は製紙原料にもなる。
 フィリピン原産で、フィリピンのほか、コスタリカなど中央アメリカでも大規模な栽培が行われている。[星川清親]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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