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マプーチェ【まぷーちぇ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

マプーチェ
まぷーちぇ
Mapuche
南アメリカ、チリ南部に住む先住民集団。言語はアラウカノ系マプーチェ語。人口は1970年代で50~100万人と推定されている。かつて強大を誇り、インカ帝国やスペイン人の侵入に強く抵抗し続けたアラウカノのうちで、自律的な集団として残った最後のグループである。アラウカノはピクンチェ、ウィジチェ、マプーチェの三グループで構成されていたが、マプーチェ以外の二つは早く戦いに敗れ、ピクンチェはチリ人のなかに吸収された。現在のマプーチェは約3000の居留地に分かれて住んでいるものが多いが、都市に働きに出てきているものや、アンデス山脈を越えてアルゼンチン側に住んでいるものもある。生業の中心は農業と牧畜である。主作物は麦、豆、トウモロコシ、ジャガイモである。飼育する家畜はヒツジ、ウシなどである。かつては小規模な地域集団が広い土地を共同所有し、共同労働が一般的であった。そして首長の役目は土地利用や労働の共同をコントロールすることであった。居留地に住むようになってからは土地は私有となり、機械の導入で共同労働も不用となった。マプーチェはチリの国家社会へ組み込まれる途上にある。[木村秀雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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