●マヤ族【マヤぞく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
マヤ族
マヤぞく
Maya
マヤ語を話すラテンアメリカインディアンの諸民族の総称。かつては象形文字や独自の芸術,科学,複雑な政治体系などをもち,紀元前後から 16世紀頃まで高度な文明を築いていた。今日ではグアテマラの高地を中心に居住し,その他はホンジュラス,ベリーズ,メキシコのユカタン半島などに住む。後者はマヤ語系のユカテカ語を話し,ユカタン・マヤ族として区別されている。一般に背が低く,黒褐色の皮膚,黒い直髪をもち,ユカタン・マヤ族は世界で最も丸い頭型をもっている。低地ではトウモロコシを主とする農耕を営み,高地では守護聖者と町とに属する畑を中心とする宗教組織,社会組織,政治組織が一体となった共同体を形成している。習俗は古代マヤ文明とヨーロッパ文化の複合で,古代の神がローマ・カトリックの聖者とされていたり,キリストが神話のなかの文化英雄となっていたりする。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
マヤ‐ぞく【マヤ族】
《Maya》メキシコ南東部ユカタン半島からグアテマラ・ホンジュラス・エルサルバドルにかけて居住する民族集団。前4世紀ごろから農業を背景に興隆し、ピラミッド・神殿を建造し、象形文字を用い、天文・暦法を高度に発達させた。3~9世紀にかけて全盛。現在の人口は約200万人。→マヤ文明
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
まやぞく【マヤ族】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
マヤ‐ぞく【マヤ族】
〘名〙 アメリカ‐インディアンの一部族。紀元前四世紀から一〇世紀にかけて、グアテマラ、ホンジュラスに国家を営み、後にユカタン半島に移り、一〇世紀から一七世紀にわたり繁栄した。現在はグアテマラ、メキシコにすむ。
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「マヤ族」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●マヤ族の関連情報