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マラケシュ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

マラケシュ
Marrakesh
モロッコ西部,マラケシュ州の州都。カサブランカの南,道路で約 241km,大アトラス山脈北麓アウズ平原のタンシフト川南岸に位置するオアシス都市。夏は暑さが厳しいが,11月~4月は温暖で乾燥する。 1062年ムラービト朝ユースフ・イブン・ターシュフィーンによりサハラ砂漠縦断の隊商路の起点として建設され,1147年まで同王朝首都。 1912~56年のフランス保護領時代に近代的な市街が発達した。市域はメディナと呼ばれる旧市街と,フランス人によって建設された新市街とに二分される。塁壁で囲まれた旧市街は,中心に市場や見せ物小屋の立ち並ぶ広場があり,その西に 67mのモザイク装飾の美しい尖塔をもつクトゥビーヤ・モスク (12世紀) がある。そのほか 19世紀のベヒア宮殿,美術館になっているダール・シ・サイード宮殿,ベン・ユーセフ大学などがあり,1985年世界遺産の文化遺産に登録。商業中心地で,食品工業,モロッコ製造,絨毯製造などが行なわれる。大アトラス山脈のスキー,登山の根拠地としてにぎわう。国名のモロッコはヨーロッパ人がマラケシュをモロッコとなまったことから始まった。人口 43万 9728 (1982) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

マラケシュ(Marrakesh)
モロッコ中部の商業都市農産物集散地。1062年にムラービト朝の首都となり、中世にはイスラム世界の中心都市の一。古い王宮モスクが残る旧市街は、1985年、世界遺産(文化遺産)に登録された。旧称モロッコ。マラケシ。

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世界大百科事典 第2版

マラケシュ【Marrakesh】
アトラス山脈北側の平地に位置するモロッコ中南部の都市。同名県の県都。アラブ名はマッラークシュMarrākush。人口60万2000(1993)。1070年ころ,ユースフ・ブン・ターシュフィーンによってムラービト朝(1056‐1147)の都として建設された。王朝の発展,とくにスペイン征服とともに,サハラ砂漠と北アフリカ,スペインを結ぶキャラバン交易をはじめ商工業,文化が栄えた。続くムワッヒド朝(1130‐1269)もここを都とし,市街地の拡大,庭園,クトゥビーヤ・モスクなどを建設,イブン・ルシュドら多数の学者が来住し,学問研究の中心地ともなった。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

マラケシュ【Marrakesh】
モロッコ中部の都市。皮製品・カーペットなどの製造が盛ん。1062年建設。王宮や多くのモスクがある。旧称、モロッコ。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

マラケシュ
まらけしゅ
Marrakesh
アフリカ北部、モロッコ南西部の都市。カサブランカの南238キロメートル。アトラス山脈北麓(ほくろく)のハウズ平野に位置する。人口74万5541(1994)。同国南部の中心となるオアシス都市で、山地と平野を結ぶ農産物の集散地として商業活動が盛んである。皮製品製造、織物の伝統工芸やセメント、食品加工の近代工業もある。歴史は古く、1062年ベルベル人による最初のマグレブ統一王国ムラービト朝の首都として建設された。12世紀にこれを滅ぼしたムワッヒド朝下でも首都として栄えた。その後も王家の居住地となることが多く、マグレブ地方におけるイスラム文化・学術の中心地の役割を果たした。またサハラ砂漠を横断する隊商路のかつての北の基点であった。この地域特有の赤い城壁で囲まれた旧市街メディナには古い王宮、廟墓(びょうぼ)、モスク、神学校(マドラサ)、市場(スーク)、職人街、ジェマ・エル・フナ広場などがある。この地域は1985年に世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。フランス人のつくった新市街ゲリーズはその西にある。冬でも暖かく、国際的な観光地になっている。[藤井宏志]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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