●マラッカ海峡【マラッカかいきょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
マラッカ海峡
マラッカかいきょう
Strait of Malacca
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デジタル大辞泉
マラッカ‐かいきょう〔‐カイケフ〕【マラッカ海峡】
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世界大百科事典 第2版
マラッカかいきょう【マラッカ海峡 Strait of Malacca】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
マラッカ海峡
まらっかかいきょう
Strait of Malacca
マレー半島とスマトラ島との間の海峡。北西から南東につながる細長い海峡で、長さ約900キロメートル、幅は狭い所では65キロメートルにすぎない。スンダ陸棚上にあるため水深は浅く、120メートル以下の部分が多い。とくに南東部は60メートル以下で、島も多く、航行には注意が必要である。海流は年間を通じて南東から北西に流れる。太平洋より南シナ海を通ってインド洋へ達する航路にあたり、古来、東西貿易の海上の大道であった。とくに1869年のスエズ運河開通後は、それまでスンダ海峡を経由していた船舶も、ほとんどがこの海峡を利用するようになった。現在、世界で船舶航行のもっとも多い海域の一つで、日本と中東を往復するタンカーなどで混雑する。沿岸にはペナン、マラッカ、ポート・スウェッテナム、シンガポールなどの港湾都市がある。これらの港湾都市のなかでは現在、シンガポールが最大の港だが、帆船時代はマラッカ(Melaka)が栄え、15世紀にはマラッカ王国の主要貿易港であった。その後、ポルトガル、オランダ、イギリスの支配を受けた関係もあって、マラッカ市内には中国人、マレー人、西欧系白人、日本人などさまざまな人種が住み、寺院もマレー最古のモスクがあるほか、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、キリスト教寺院など多種多彩である。今後は観光都市としての比重も増すであろう。
[大矢雅彦]
海峡沿岸国の領海が12海里に拡大されたため、従来公海として自由な航行に開放されてきた海峡も領海化された。マラッカ海峡は、国連海洋法条約のもとで国際海峡とされ、外国の艦船および航空機は、国際法の規則と沿岸国の法令に従って、海峡を通過するための通航権を認められた。沿岸3国は、船舶の輻輳(ふくそう)する海峡として、航路帯および分離通航帯を設定し、通航船舶に対しその遵守(じゅんしゅ)を要求している。またとくにタンカーの座礁事故を防止するため、船底と海底との間に一定の距離を保つ、いわゆるUKC(Under Keeping Clearance)方式が採用されている。
[中村 洸]
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精選版 日本国語大辞典
マラッカ‐かいきょう ‥カイケフ【マラッカ海峡】
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