●マリア・ルース号事件【マリアルースごうじけん】
世界大百科事典 第2版
マリアルースごうじけん【マリア・ルース号事件】
1872年7月(明治5年6月),ペルーの帆船マリア・ルースMaria Luz号が,ポルトガル領マカオで中国人労働者(苦力(クーリー))を乗せてペルーに向かう途中,修理のため横浜に寄港した際,同港内で,中国人労働者の一人が虐待に耐えかねて船外に逃れ,イギリス軍艦に保護された。イギリス側から同人の引渡しを受けた日本政府は,マリア・ルース号の出港を禁止するとともに,船長を訴追し,神奈川県権令大江卓は虐待行為につき有罪(執行猶予)を宣告した。
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