●マルワーン家【マルワーンけ】
世界大百科事典 第2版
マルワーンけ【マルワーン家】
ウマイヤ朝のカリフ14人のうち11人を輩出した家系,一族。その名称の由来は,始祖のマルワーン・ブン・ハカムMarwān b.Ḥakam(マルワーン1世)にある。ウマイヤ家に属するマルワーンは,第3代正統カリフ,ウスマーンの書記を務めた。ウマイヤ朝の創始者ムアーウィヤ1世の死後,反ウマイヤ家勢力によって一族とともにメディナを追放され,シリアで第2次内乱(683‐692)を迎えたが,ヤジード1世の子のムアーウィヤ2世の夭折で推されてウマイヤ朝第4代カリフとなった(在位683‐685)。
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