●マロ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
マロ
Malot, Hector Henri
[没]1907.7.17. フォントネースーボア
フランスの小説家,評論家。文芸評論家として出発したが,のち小説に転じ,ヒューマニズムの立場から理想主義的傾向の作品を数多く発表した。主著『愛の犠牲者』 Les Victimes d'amour (1859~66) ,『ロマン・カルブリス』 Romain Kalbris (69) 。とりわけ『家なき子』 Sans famille (78) は児童文学の傑作として世界的に有名。
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マロ
Marot, Clément
[没]1544.9.12. トリノ
フランスの詩人。大押韻派の詩人ジャン・マロの息子。国王フランソア1世の姉マルグリット・ダングレームの庇護を受けて詩作した。福音主義に共鳴し,教会当局,官憲から追及を受け,再三投獄され,2度亡命を余儀なくされ,イタリアで客死した。書簡詩,エピグラム,エレジーなどの伝統的な詩型を用い,身辺の題材,時事的な問題を扱い,優雅で清新な感覚を表現。またイタリアからソネットのような新しい形式を導入し,フランス詩の発展に貢献した。代表作『キューピッドの神殿』 Le Temple de Cupido (1515) ,『地獄』L'Enfer (26執筆,39刊) ,『クレマンの青春』L'Adolescence clémentine (32) 。その他『薔薇物語』 (29) とビヨンの詩集 (32) の編纂,聖書『詩篇』の翻訳"Les Psaumes" (41~42) もある。
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マロ
Marot, Daniel
[没]1752.6.4. ハーグ
オランダで活躍したフランスの建築家,建築図版作家,家具デザイナー。建築家 J.マロの子で,パリで父に学んだ。新教徒であったため,1685年のナントの勅令の廃止に際し,オランダに逃れ,オランニェ公ウィレム (のちのイングランド王ウィリアム3世) に伴われイギリスに渡り,95~96年ロンドンに滞在,ハンプトン・コート・パレスの庭園や室内装飾にたずさわった。その後オランダに戻り,ハーグやアムステルダムで活動。作品は,ハーグの議事堂謁見室 (1696~98) ,市庁舎 (1733~37) ,宮殿ハイス・テン・ボスの増築 (34~37) ,また王立図書館 (34~37) など。
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マロ
Marot, Jean
[没]1679.12.15. パリ
フランスの建築家,建築図版家。パリの工芸・建築家一族の一人で,オテル・ド・プッソール,オテル・ド・モルトマール,オテル・ド・モンソーなどの邸館を設計,F.マンサール,L.ル・ボーら同時代の建築家の強い影響をみせている。彼の活動では,建築図版の製作と出版が重要で『ル・プティ・マロ』『ル・グラン・マロ』を描いたほか,多数の装飾図版を制作した。息子ダニエル (1661~1752) も建築家,建築図版家で,オランダで活躍。ハーグ市庁舎 (33~37) ,王立図書館 (34~37) を手がけた。
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デジタル大辞泉
マロ(Clément Marot)
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マロ(Hector Malot)
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世界大百科事典 第2版
マロ【Clément Marot】
フランスの詩人。南フランスのカオールに生まれ,1506年パリに出て,大押韻派の詩人である父ジャンから詩法を学び,早くから詩作を試みる。1518年王姉マルグリット・ド・ナバールの家中に取り立てられ宮廷詩人として出発。福音主義に共鳴した上に自由児的言動が災いして2度の投獄を体験。それもまた傑作を生む機縁となっている。処女詩集《クレマンの若き日》(1532)によって声価が定まったが,34年末の宗教改革派・福音主義者大弾圧の身辺に及ぶのを避けてイタリアのフェラーラに亡命した。
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マロ【Hector‐Henri Malot】
フランスの小説家。セーヌ・マリティーム県のラ・ブイユに生まれた。パリで法律の勉強をしたが,途中から文学を志した。批評家として出発したが,1859年には小説《恋人》を発表。これは《夫婦》(1865),《子供》(1866)と並んで〈愛の犠牲者〉シリーズという三部作をなすものである。その間マロは《オピニヨン・ナシヨナル》紙に文芸批評も書くようになった。しかしマロの名を高めたのは児童向きの作品《ロマン・カルブリスの身に起こったこと》(1869),《家なき子Sans famille》(1878),《家庭にてEn famille》(1893。
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精選版 日本国語大辞典
マロ
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