●ミュジック・コンクレート
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ミュジック・コンクレート
musique concrète
具体音楽のこと。自然界に存在するあらゆる音または人工的手段により得られる種々の音を録音し,機械的,電気的に操作して作品として仕上げたもの。電子発振装置により人工的に生産される音素材を用いる狭義の電子音楽に対し,およそ耳にするあらゆる音響を素材とする点が異なる。 1948年パリで P.シェフェルの最初の実験以来,P.アンリ,P.ブーレーズ,E.バレーズら,日本では黛敏郎,武満徹,柴田南雄らにより作曲されている。現在は電子音楽の手法の拡大に伴ってその内部に吸収され,また劇,映画,放送の付随音楽として使われることも多い。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ミュジック・コンクレート」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ミュジック・コンクレートの関連情報