@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ムカシヤンマ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ムカシヤンマ
Tanypteryx pryeri
トンボ目ムカシヤンマ科。腹長 50mm,後翅長 47mm内外。体は黒色で黄色の斑紋があり,サナエトンボヤンマに似るが,腹部は太く円筒状になっている。複眼は広く離れ,後頭部は台形。下唇中片は中央で裂ける。前翅の三角室は縦長であるが,後翅のそれはわずかに横に長い。縁紋は細く長い。成虫は5~6月 (山地では7月) に出現して渓流付近を飛翔する。幼虫は湿った土の中にトンネルをつくってすみ,空気呼吸をする。日本固有種で,本州各地と九州に産する。なおムカシヤンマ科 Petaluridaeは世界に 10種が知られ,いずれも泥中に産卵し,幼虫は土の中にトンネルをつくって生活している。 (→トンボ類 )  

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ムカシヤンマ【Tanypteryx pryeri】
トンボ目ムカシヤンマ科の昆虫イラスト)。体はがんじょうで,腹長50mm,後翅長40mmくらい。黄色の地に黒色の斑紋があり,飛翔(ひしよう)はぎこちない。九州から青森県にまで分布し,5~7月に現れるが一般的ではない。おもに山間渓谷で生活し,ほとんど移動せず,幼虫は谷間湿地湿土蘚類(せんるい)の生じたところにまたはくぼみをつくり,その中に隠れていて穴の入口付近を通過する他の昆虫などをとらえて食べる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ムカシヤンマ
むかしやんま / 昔蜻蜓
[学] Tanypteryx pryeri

昆虫綱トンボ目ムカシヤンマ科に属する昆虫。九州から青森県まで分布し、5~7月に現れるが、山間の渓谷に生活し、普通種ではない。体は頑丈で腹長50ミリメートル、後翅(こうし)長47ミリメートル、黄色の地に黒色の斑紋(はんもん)があり緩やかに飛ぶ。幼虫は谷間の湿地で蘚苔(せんたい)類や湿土の中に孔(あな)をつくりその中に隠れて、孔の入口付近を通過するほかの昆虫をとらえて食べる。この種は遺存的な一群で、世界に10種だけ知られるが、日本にはムカシヤンマ1種だけを産し、ほかの9種はオーストラリアに4種(ペタルラ属Petalura)、ニュージーランドに2種(ウロペタラ属Uropetala)、チリに1種(ペネス属Phenes)、北アメリカの東側に1種(タコプテリックス属Tachopteryx)、西側には日本産と同属の1種(タニプテリックス属Tanypteryx)が分布している。

[朝比奈正二郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ムカシヤンマ」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ムカシヤンマの関連情報

関連キーワード

35ミリフィルム換算高速度写真雨の強さあられひょう雨氷(うひょう)アオバセセリコノハムシサカハチチョウシオカラトンボ

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation