●ムーア人【ムーアジン】
デジタル大辞泉
ムーア‐じん【ムーア人】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
ムーアじん【ムーア人 Moor】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
ムーア人
むーあじん
Moor
アフリカ北西部に住むイスラム教徒で、8世紀にイベリア半島を侵略し、そこに定着したベルベル人とアラブ人の混合民族。彼らが当時のモーリタニア地方からきたことから、ラテン語でマウリMauri、スペイン語でモロスMoros、英語・オランダ語ではムーアとよばれた(フィリピン南部に住むイスラム教徒に対しても同様に、スペイン人はモロとよんだ)。今日ではムーア人といえばモロッコ、モーリタニア(フランス語でムーア人の国の意)などアフリカ北西部に住み、イスラム教徒でアラビア語を話す人々全体をさす。また、ムーア人が人口の8割を占めるモーリタニア国民をさすこともある。ムーア人が黒人だという観念は、シェークスピアの戯曲『オセロ』によって誤って広められたもので、ムーア人は人種的にはコーカソイドの地中海集団に属する。ムーア人の多くはサハラ砂漠を基盤に遊牧生活を送っており、コブウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダなどの家畜の飼育と交易が生業の中心である。
[片多 順]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
ムーア‐じん【ムーア人】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
旺文社世界史事典 三訂版
ムーア人
ムーアじん
Moors
7世紀にアラビア人に征服されてしだいに改宗・混血した人々。これがイベリア半島を征服したとき,スペイン側からモロスと呼ばれ(ムーアは英語読み),さらに北アフリカのイスラーム教徒一般にも適用された。なお,16世紀後半からスペインの植民地とされたフィリピン諸島の南部で,東南アジア経由でイスラームに改宗した人々をさすモロの名称も,これに由来する。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
小豆畑和之 石井栄二 今泉博 仮屋園巌 津野田興一 三木健詞
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ムーア人
ムーアじん
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ムーア人」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ムーア人の関連情報
関連キーワード
| マクリームーア立石| マッフレームーア立石| オセロー| 高層湿原泥炭| 湿原泥炭| 低層湿原泥炭| 沼地泥炭| 荒野の絞首人| ムーア人のパヴァーヌ| ウェルズ(Orson Welles)|