●メサビ山地【メサビさんち】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
メサビ山地
メサビさんち
Mesabi Range
アメリカ合衆国,ミネソタ州北東部の山地。東はバビットから南西のグランドラピッズまで 180kmに及び,東のバーミリオン山地を含むミネソタ州の大鉄鉱山地である。山地全体の標高は 60~150mで,最高点でも 610mにすぎない。鉄鉱床は北東から南西にかけて長さ約 20km,幅 5km,地表下 60~300mにある。地質は先カンブリア時代のチャート(ケイ岩),砂岩,礫岩,粘板岩,花崗岩などからなり,これらの中に 3層の緩傾斜の鉄鉱層がある。赤鉄鉱を主体とし,磁鉄鉱と褐鉄鉱を伴う。かつては良質の赤鉄鉱が採掘され,最盛期には年産 6000万t以上あったが,1950年代に掘りつくされ,今日では品位 50~60%Feの磁性の強いタコナイト鉱(含鉄チャート)が採掘されている。鉱山の中心町はヒビングとバージニアである。
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デジタル大辞泉
メサビ‐さんち【メサビ山地】
《Mesabi Range》⇒メサビ鉄山
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世界大百科事典 第2版
メサビさんち【メサビ山地 Mesabi Range】
アメリカ合衆国ミネソタ州北東部の丘陵。スペリオル湖西岸,東西方向に約180kmにわたって延び,合衆国第1の鉄鉱石産地として知られる。1892年以来,厚さ150mにおよぶ水平層の鉱脈の大規模な露天掘りが進められ,五大湖水運により移出される。高品位の赤鉄鉱は枯渇したが,現在では低品位のタコナイトの開発が進んでいる。中心都市はヒビングとバージニア。【矢ヶ崎 典隆】
[鉱床]
先カンブリア時代の岩石中にある縞状鉄鉱層の一つで,スペリオル湖型鉄鉱床と呼ばれるものである。
[鉱床]
先カンブリア時代の岩石中にある縞状鉄鉱層の一つで,スペリオル湖型鉄鉱床と呼ばれるものである。
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