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メネラオス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

メネラオス
Menelaos, Marcus Cossutius
前1世紀末のギリシア出身の古代ローマ彫刻家。ステファノス弟子ローマ国立美術館の大理石群像『エレクトラオレステス』の作者として知られる。写実的技法を追究したパシテレス派(前1世紀ギリシア彫刻家パシテレスに始まる派)と同一の作風を示す。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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メネラオス
Menelaos
ギリシア神話の英雄。ミケーネ王アトレウスとアエロペの息子。アトレウスがアイギストスに殺害されたあと,兄アガメムノンとともにスパルタに亡命し,そこでテュンダレオス王の娘で絶世の美女ヘレネと結婚し,義父の跡を継いでスパルタ王となった。しかし母方の祖父カトレウスの葬儀のためクレタ島に行った留守の間に,彼の宮廷に客として滞在していたトロイの王子パリスによって,ヘレネを財宝とともに連れ去られた。これが,ヘレネの姉妹クリュタイムネストラと結婚し,ミケーネ王となっていたアガメムノンを総大将とするトロイ遠征が企てられる原因となった。トロイ戦争の間メネラオスは,アガメムノンを助けて奮戦し,多くの手柄を立て,一度は勝敗を決する一騎打ちをパリスと演じ,この仇敵に重傷を負わせてギリシア方に勝利をもたらしたと思われたが,トロイ方の弓の名手パンダロスが,アテナにそそのかされて休戦の協定を破り,メネラオスに矢傷を負わせたため,戦闘が再開されたこともあった。トロイ落城のおりには,パリスの戦死したあとヘレネの夫となっていたトロイの王子デイフォボスの館に行き,これを殺してヘレネを取戻し,いったんは彼女も殺そうとしたが,その魅力に抗することができず仲直りして,8年を費やしてスパルタに帰り着いた。以後彼は,ヘレネとともに繁栄と幸福のうちに長い年月国を統治した末に,最後には夫妻ともエリュシオンの楽園で,不滅の生を享受する特権を許されたという。

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世界大百科事典 第2版

メネラオス【Menelaos】
ギリシア伝説のスパルタ王。ミュケナイ王アガメムノンの弟。多数の求婚者の中から選ばれて絶世の美女ヘレネの夫となり,一女ヘルミオネHermionēをもうけたが,所用で国を留守にしていた間に,トロイアの王子パリスにヘレネを連れ去られたため,トロイア戦争が起きた。この戦争で彼はヘレネの身柄と奪われた財宝をかけてパリスと一騎打ちに及び,勝利の寸前までいったものの,パリスを寵愛する女神アフロディテの妨害にあって,決着をつけることができなかった。

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メネラオス【Menelaos】
100年ころアレクサンドリアで活躍した数学者,天文学者。生涯については,93年にローマで天文観測を行ったというプトレマイオスの報告以外はほとんど知られていない。いくつかの著書のうち,もっとも影響力をもったものは《球面学》である。この作品のギリシア語原文は残存せず,アラビア語訳や,それからのクレモナゲラルドによるラテン語訳を通して後世に伝承された。ヨーロッパ近世社会ではE.ハリーの版本(1758)によって普及した。

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大辞林 第三版

メネラオス【Menelāos】
ギリシャ伝説上のスパルタ王。ヘレネの夫で、ミュケナイ王アガメムノンの弟。トロイア王子パリスに妻ヘレネを連れ去られたことから、トロイア戦争が生じた。木馬の勇士の一人。
100頃~? アレクサンドリアで活躍した古代ギリシャの天文学者・数学者。球面三角法に関する著作「球面学」がアラビア訳で伝わる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

メネラオス
めねらおす
Menelaos
ギリシア神話の英雄。アトレウスとアエロペの子で、トロヤ遠征軍の総大将となったアガメムノンの弟。絶世の美女であるスパルタの王女ヘレネを求めて、ギリシア中から英雄が集まったとき、ヘレネが指名した婿に将来災難が起きた際には、すべての求婚者がその夫を援助することを誓い合ったうえでメネラオスが選ばれ、スパルタの王位を継いだ。この求婚者たちは、のちにパリスがヘレネと財宝をスパルタから奪い去ったとき、トロヤ遠征軍を組織した。そしてメネラオスも奪戦し、「トロヤの木馬」に潜んで城内に突入したが、戦争の原因となったヘレネを刺し殺そうとしながらもその美しさに打たれ、剣を取り落とす。彼は8年間海上を漂泊したのち、帰国して彼女とともに幸せな余生を送った。[中務哲郎]

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精選版 日本国語大辞典

メネラオス
(Menelaos) ギリシア神話中のスパルタ王。ヘレネの夫。アガメムノンの弟。妻ヘレネがトロイの王子パリスに奪われたためトロイ戦争が起こった。

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