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メルビル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

メルビル
Melville, George Wallace
[生]1841.7.31. ニューヨーク
[没]1912.3.17. フィラデルフィア
アメリカの北極探検家,海軍技術家。ブルックリン工芸技術学校を卒業。 1861年補助技術官としてアメリカ海軍入隊南北戦争従軍。数度,北極地方を探検し,特に 79年のそれは『リーナ・デルタにて』 In the Lena Delta (1884) に詳しく述べられている。 87年海軍の主任技術官,99年海軍少将。 1903年退役。数々の新技術を開発し,軍艦の機械類を設計,考案した。また三重スクリュー,水管式ボイラなどを考案。石油燃料の実験を繰返し,その重要性を予測した。

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メルビル
Melville, Herman
[生]1819.8.1. ニューヨーク
[没]1891.9.28. ニューヨーク
アメリカの小説家,詩人。古い家柄の貿易商の家に生れたが,少年時代に父が破産,まもなく死亡したため,2,3の職業に従事したのち,1839年商船に乗込み,41年からは,4年間捕鯨船や軍艦の乗組員として放浪生活をおくる。そのおりの南太平洋の島々での経験をもとに『タイピー』 Typee (1846) ,『オムー』 Omoo (47) を出版,南海の冒険譚としてベストセラーになった。しかし,第3作『マーディ』 Mardi (49) は同様に南海を舞台にしたものの,一変して形而上的な寓意物語であり,不評であった。経済的理由から,自己の体験を素材に『レッドバーン』 Redburn (49) ,『ホワイト・ジャケット』 White-Jacket (50) の海洋小説2作を出版。その後,先輩作家ホーソーンとの交友,その作品を絶賛する評論の執筆などがあり,人間の心の暗さへの洞察や象徴主義的手法など多大の影響を受けた。 51年に傑作『モービー・ディック (白鯨) 』 Moby-Dickを刊行するが,当時の読書界にはまったく受入れられず,理想主義的な青年の真理探究の悲劇を描いた,次の大作『ピエール』 Pierre (52) も無視された。以降は,雑誌に実存主義的な傑作「バートルビー」 Bartleby the Scrivener (53) ,「ベニート・セレーノ」 Benito Cereno (55) などの短編を発表,短編集『ピアッザ物語』 The Piazza Tales (56) にまとめた。厭世的人間不信の奇書『詐欺師』 The Confidence-Man (57) を最後に詩作に転じ,聖地巡礼を主題にした長詩『クレアレル』 Clarel (70) など数冊の詩集がある。晩年は税関に勤めるなど,世間から忘れ去られた生活をおくり,ついに生前にはその真価を認められなかった。死後出版の中編『ビリー・バッド』 Billy Budd (1924) は,作者の到達した晩年の静謐な心境と諦観をうかがわせる。 20世紀に入り,その人間存在の深淵への洞察と多様な象徴主義的作風のゆえに,世界文学の巨匠の一人に数えられるにいたった。

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メルビル
Melville
カナダ,サスカチュワン州南東部の都市。 1906年に建設され,08年に町となり,60年市制施行。カナダ国有鉄道の分岐点として重要な位置にあり,周辺の酪農・穀物栽培地帯に対する諸サービスの中心地でもある。食肉加工製粉鉄道車両などの工場が立地する。人口約 5000。

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デジタル大辞泉

メルビル(Herman Melville)
[1819~1891]米国の小説家。捕鯨船に乗り組んで南海の島々を放浪した体験をもとに小説を発表。しだいに思弁的、象徴的な作風へと向かった。小説「白鯨」「ビリー=バッド」など。

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世界大百科事典 第2版

メルビル【Andrew Melville】
1545‐1622
スコットランドの宗教改革者,神学者長老派教会の建設者。セント・アンドリューズ大学,パリ大学に学び,ジュネーブでカルバンの後継者ベーズの信頼を得た。スコットランドに帰り,グラスゴー大学学長(1574),セント・アンドリューズ大学学長(1590),長老派教会総会議長(1582,87)等を歴任した。ジェームズ6世の監督制樹立に反対,4年間ロンドン塔に幽閉されたりしたが,彼によって長老派教会の基礎が築かれた。

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メルビル【Herman Melville】
1819‐91
アメリカの小説家,詩人。ニューヨーク市の名門に生まれたが,12歳で父と死別した。これが彼の作品を貫く孤児のテーマに結びつく。19歳のときイギリス行きの商船水夫になり,1841年には捕鯨船に乗り組む。船がマルキーズ諸島に寄港したとき,友人と脱走,約1ヵ月をタイピー(〈食人種〉の意)の谷で過ごしたほか,ハワイや南太平洋の島々を転々としたのち,44年イギリス軍艦で帰国。この放浪体験からメルビルは,所が変われば道徳も異なり,真理も相対的なものであるという認識を得た。

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精選版 日本国語大辞典

メルビル
(Herman Melville ハーマン━) アメリカの小説家。捕鯨船の水夫となって冒険的生活を送り、その経験をもとに人間の運命の悲劇的洞察に貫かれた大作「白鯨」を書いた。(一八一九‐九一

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