●モスク
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
モスク
mosque
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朝日新聞掲載「キーワード」
モスク
(2013-03-25 朝日新聞 朝刊 1社会)
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デジタル大辞泉
モスク(mosque)
[補説]アラビア語のマスジッド(跪拝(きはい)する所の意)がスペイン語メスキータとなり、英語に取り入れられてモスクとなった。
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世界大百科事典 第2版
モスク【mosque】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
モスク
もすく
mosque
イスラム教徒の礼拝所。アラビア語のマスジッド(跪拝(きはい)する所の意)が、スペイン語のメスキータを経て、英語のモスクとなった。とくに金曜日の正午の集団礼拝に使われる大モスクは、マスジッド・アルジャーミー(金曜日モスク。略してジャーミーともいう)とよばれる。また後の時代になると、学校、病院、宿舎、王や聖者の墓を伴った建築物も多くなり、礼拝所の機能とともに、教育・社交の場ともなった。
コーランではすでにメッカの聖域が「聖モスク」(マスジッド・アルハラーム)とよばれている。伝承によると、ムハンマド(マホメット)はメディナへの移住(ヒジュラ)ののち、ただちに集団礼拝の場としてモスクを建てたといわれる。このモスクは、ムハンマドと彼の妻たちの住居の一部であり、これが現在の預言者モスク(マスジッド・アルナビー)の元である。メッカの聖モスク、メディナの預言者モスクは現在でも、エルサレムのアクサー・モスクとともにイスラムの三大聖地とみなされている。
アラブの大征服に際しては、各軍営都市にモスクが建てられた。初期のモスクのうち、現在でも当時の形を比較的伝えているものに、ダマスカスのウマイヤ・モスクやカイラワーンのシーディー・ウクバ・モスクなどがある。
礼拝の場という機能は共通であるが、建築様式として定められた規則はないので、時代・地域によりモスクの外見には大きな差異がみられる。おもな様式には、シリア・エジプト型、マグレブ・スペイン型、イラン型、オスマン型、インド型などがある。
モスクは普通、礼拝の呼びかけ(アザーン)を行うミナレット(尖塔(せんとう))、礼拝の前の浄(きよ)め(ウドゥー)を行うための水場を備えている。また内部にはキブラ(礼拝の方向)を示すミフラーブとよばれる壁龕(へきがん)、ミンバルとよばれる説教壇などがあり、床にはカーペットが敷き詰められている。モスク内には祭壇のようなとくに聖なる場所はない。ミフラーブがモスクの中でもっとも装飾される場所である。しかし、イスラム教では図像表現が禁止されているので、モスク内の装飾は図案化されたアラビア文字やアラベスク文様である。
[竹下政孝]
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精選版 日本国語大辞典
モスク
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旺文社世界史事典 三訂版
モスク
mosque
主堂の内部は,説教壇と聖地メッカの方向を示す壁のくぼみ(ミフラーブ)があるだけ。主堂のまわりには回廊で囲まれた庭があり,身を清めるための泉がある。また回廊の外に数個の尖塔(ミナレット)があって,主堂のドームとともにモスクを特徴づけている。時代や地域により,その様式は必ずしも一様でない。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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