●モース
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
モース
Mauss, Marcel
[没]1950.2.10. パリ
フランスの社会学者,社会人類学者。 É.デュルケムの甥で,デュルケム学派の代表者。 1902年にパリ大学高等研究院の原始宗教の教授となり,25年に同大学に人類学研究所を創設。『社会学年誌』の編集にもたずさわり,31年コレージュ・ド・フランス教授。実地調査はしなかったが民族学的な視野に基づく社会学を展開し,西洋文明の先入観を排した諸民族の心理を強調,心理学と人類学を関連づけた先駆者の一人。特に互恵主義の原理を提唱した。主著『贈与論』 Essai sur le don (1925) ,論集『社会学と人類学』 Sociologie et anthropologie (50) 。
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モース
Morse, Edward Sylvester
[没]1925.12.20. マサチューセッツ,セーレム
アメリカの動物学者,進化論者。ハーバード大学のローレンス科学学校で学び,1867年ピーボディ科学アカデミーの所員として研究を続けた。 71~74年ボードウィン大学教授。 77年6月腕足類研究のため来日。 79年まで東京大学で動物学を講じ,日本に近代動物学と生物進化論とを初めて紹介した。また大森貝塚の調査と研究を通じて,日本の人類学,先史学方面の発展にも貢献した。論文『大森介墟古物編』 Shell Mounds of Omori (1879,『理科会粋』) ,著書『日本その日その日』 Japan Day by Day (1917) がある。
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モース
Morse, Hosea Ballou
[没]1934
中国官吏として活躍したアメリカ人。 1874年ハーバード大学卒業後,中国関税局で働き,1909年引退。その間およびその後も中国のためさまざまな国際会議に出席。中国経済に関する著書のほかに"The International Relations of the Chinese Empire" (3巻,1910~18) ,"The Far Eastern International Relations" (31) などがある。
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モース
Morse, Jedidiah
[没]1826.6.9. コネティカット,ニューヘーブン
アメリカの会衆派教会牧師,地理学者。 1789~1819年マサチューセッツ州チャールズタウンで牧師をつとめ,正統カルバン主義者としてユニテリアンに反対した。一方,アメリカの地理に興味をもち,アメリカで初めての地理書『簡約地理』 Geography Made Easy (1784) ,『アメリカ地理』 The American Geography (89) などを著わし,アメリカ地理学の父と呼ばれている。
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モース
Morse, Samuel Finley Breese
[没]1872.4.2. アメリカ,ニューヨーク
アメリカの画家,発明家。モールスとも呼ばれる。地理学者 J.モースの子。エール大学を卒業して渡英 (1811) 。絵画を学んで 1815年帰国,当時一流の画家として知られた。ニューヨーク大学で美術を講じるかたわら,30年代に電信機に興味をもち,38年頃までに点と線の組合せによる電信符号 (→モールス符号 ) を考案。 44年には議会の認可を取付けて,ボルティモア-ワシントン D.C.間の電信設備を完成した。
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モース
Morse, Wayne Lyman
[没]1974.7.22. オレゴン,ポートランド
アメリカの政治家。コロンビア大学卒業後,ミネソタ大学助教授,オレゴン大学教授を経て,1944年共和党からオレゴン州選出の連邦上院議員に当選,50年再選された。しかし,52年に D.アイゼンハワー大統領と R.タフト議員の政治的癒着に反発して脱党,その後民主党に入り,56,62年と続いて上院の議席を獲得した。アメリカのベトナムに対する軍事介入には常に批判的な態度をとったが,68年上院選挙で共和党候補に議席を奪われた。
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デジタル大辞泉
モース(Samuel Finley Breese Morse)
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
モース Morse, Edward Sylvester
1838年6月18日生まれ。明治10年(1877)腕足類採集のため来日。そのおり東京大学にまねかれ,初代動物学教授として約2年在職。大森貝塚を発見,進化論を紹介して日本の考古学,人類学に道をひらいた。後年は日本の陶器,民俗資料を収集,ピーボディー博物館などに貴重なコレクションをのこした。1925年12月20日死去。87歳。メーン州出身。著作に「大森貝塚」「日本その日その日」など。
【格言など】数ヵ月間,だれかが私より先にそこへ行きはしないかということを恐れていました(「日本その日その日」大森貝塚発見にあたって)
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世界大百科事典 第2版
モース【Edward Sylvester Morse】
アメリカの動物学者。日本ではモールスとも呼ばれた。メーン州に生まれる。製図工として働く一方,幼少のころから貝を収集して貝殻の収集研究家として知られるようになり,ハーバード大学のJ.L.R.アガシーのもとで助手を務め腕足類の研究に携わった。フロリダでは貝塚を発掘し,現生種との比較研究を行っている。1877年6月,腕足類などの採集の目的で来日,はからずも東京大学理学部動物学生理学教授に招かれ,79年8月までその職にあった。
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モース【Friedrich Mohs】
ドイツの鉱物学者,モース硬度計(鉱物硬度表)の製作者。ハルツ河畔のゲルンローデに生まれ,小さいときから自然科学に興味をもった。ハレ大学で物理学と数学を学び,1798年フライベルク鉱山学校に入り,A.G.ウェルナーのもとで鉱物学を学んだ。1802年にはイギリスに招かれ,アイルランドとスコットランドの地質と鉱物の研究を行った。各地の大学の教職を務めながら,師ウェルナーの体系を改定して,新しい鉱物分類法の確立に努めた。
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モース【Hosea Ballou Morse】
アメリカの中国研究家。ハーバード大学を卒業後,30年以上もの長い間,中国の海関に勤務した。彼は在職中から中国研究に着手し,引退後はイギリスに住んで著述に専念した。おもな著書に,中国の貿易,政治制度を対象とした《The Trade and Administration of China》(1908),詳細な中国の対外関係史研究である《The International Relations of the Chinese Empire》(1巻,1910。
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モース【Harold Marston Morse】
アメリカの数学者。メーン州で生まれ,そこで育った。ハーバード大学から学位を得て,兵役に服した後,1920年からコーネル,ブラウン,ハーバードの各大学で教え,35年以降はプリンストン高等研究所教授であった。変分法の問題を大域的に取り扱って,多様体と測地線の研究に新生面を開いた。この理論は今日ではモース理論と呼ばれ,位相幾何学,微分幾何学,力学系理論に多大の影響を与えた。主著に《大域変分学The Calculus of Variations in the Large》(1934)がある。
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モース【Marcel Mauss】
フランスの社会学者,民族学者。エピナルに生まれ,ボルドー大学を経てパリ高等研究院でインド宗教史を専攻した。1902‐30年,同研究院〈非文明民族の宗教史〉講座,31‐39年コレージュ・ド・フランス社会学講座担当のかたわら,1926‐39年にかけてレビ・ブリュール創設のパリ大学民族学研究所で民族誌学を講じた。みずからの実地調査を試みることはなかったが,インド古代社会からポリネシア,オーストラリア,北米インディアン社会に及ぶ該博な知識を背景に多くの民族学者を育成し,フランス人類学の基礎を作った。
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モース【Samuel Finley Breese Morse】
アメリカの画家,技術者。電信のモールス符号を発明し,アメリカにおける電信の実用化を推進した。マサチューセッツ州チャールズタウンで牧師の子として生まれた。イェール大学在学中に電気に興味をもった。ロンドンのローヤル・アカデミーで絵を学び,肖像画家として知られるようになった。38歳のときに,イタリアでさらに修業すべく再度渡欧し,パリで腕木式信号機を見てこれに郵便よりもすぐれた点があることを感じた。1832年に帰国する航海の船上で,ドット〈

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367日誕生日大事典
モース
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モース
中国官吏として活躍したアメリカ人
1934年没
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モース
アメリカの政治家
1974年没
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精選版 日本国語大辞典
モース
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旺文社日本史事典 三訂版
モース
Edward Sylvester Morse
アメリカの動物学者。御雇外国人の一人
1877年東京大学に招かれ,動物学・生理学を教授。日本に初めてダーウィンの進化論を紹介した。また江の島臨海実験所を設立し,大森貝塚をはじめ各地の古墳を発掘するなど,日本の生物学・人類学・考古学の発展に大きく貢献した。
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