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モーゼル川【モーゼルがわ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

モーゼル川
モーゼルがわ
Mosel
別綴 Moselle (フランス語) 。フランス,ドイツを流れるライン川左岸の支流全長 545km (うちドイツ領 242km) 。フランス北東部ボージュ県ボージュ山地に源を発し,北西流してナンシーメス (メッツ) 付近を過ぎ,ドイツとルクセンブルク国境を流れてドイツに入り,ザール川を合流しトリールを経てコブレンツでライン川に合流する。ドイツではライニッシェスシーファーゲビルゲ (ライン片岩山地) に美しい河谷を刻む。その両斜面はブドウ栽培が盛んで,有名なモーゼル・ワインを産する。コブレンツからメスまでは 1500tの船が航行可能。またメス上流のツールでマルヌ=ライン運河と結ばれ,フランス北部の広い運河網につながる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

モーゼル川
もーぜるがわ
Mosel

フランス北東部からドイツ中西部へかけて流れる川。ライン川の重要な支流の一つ。フランス語名モゼルMoselle川。フランス北東部のボージュ山脈南部に源を発し、ロレーヌ地方を北北西に流れ、ナンシー、メスを経て、ティオンビルから北東に転ずる。やがてフランスから流れ出て、しばらくドイツとルクセンブルクの国境をなしつつ流れたのち、ドイツに入ってザール川をあわせ、トリール(トリアー)からライン板岩山地を北東に流れて、コブレンツでライン川に合流する。流長545キロメートル。

 上流部は、かつてはベルギーを経てオランダへ流れるムーズ川(マース川)の上流部をなしていたが、現在のナンシー西方地点での河川争奪(谷頭が隣の川の河床とつながる現象)により、流路がかわってライン川へ注ぐようになった。上流部を除けば河床の勾配(こうばい)は緩やかで、年間を通じて流量の変化が少なく、古来水運に役だってきた。現在、メスからコブレンツまで、所々、堰堤(えんてい)でせき止めて静水の人造湖の連続のような状態にし、堰堤の一端に閘門(こうもん)を設けて、大型の内陸水運用船舶の航行を可能にするという運河化工事が完成している。トリールとコブレンツの間は穿入蛇行(せんにゅうだこう)して屈曲のある峡谷をなし、沿岸の南向き斜面ではブドウが栽培され、モーゼルワインがつくられる。沿岸にはコッヘムやベルンカステルなど、いくつかの美しい古い町があり、観光・保養客も多く、春から秋までは遊覧船も上下する。

[浮田典良]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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デジタル大辞泉

モーゼル‐がわ〔‐がは〕【モーゼル川】

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