●ヤツシロガイ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ヤツシロガイ
Tonna luteostoma; gold-mouthed tunshell
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ヤツシロガイ
やつしろがい / 八代貝
tun shell
[学] Tonna luteostoma
軟体動物門腹足綱ウズラガイ科の巻き貝。北海道南部から九州、および西太平洋海域に広く分布し、水深5~40メートルの砂底にすむ。殻高19センチメートル、殻径16センチメートルに達し、球形で薄質。螺塔(らとう)は低く、体層は丸く大きく膨らむ。殻表には太くて平たい螺肋(らろく)があり、肋間は狭い。肋上に濃褐色と黄白色の斑(はん)が交互にある個体と、斑のない個体とがあり、その斑紋から古名はヤマドリガイともいった。殻口は大きく広く、下端に水管の湾入があり、臍孔(へそあな)は著しい縫帯で囲まれている。蓋(ふた)はない。肉食性でウニ、ヒトデなどを食べる。冬季に、透明で扁平(へんぺい)な帯状の卵嚢(らんのう)を産む。肉は食用となり、殻は貝細工の材料にされる。
[奥谷喬司]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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