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ユドヨノ政権【ゆどよのせいけん】

知恵蔵

ユドヨノ政権
インドネシアの大統領は、国会議員と地方代表らで構成する国民協議会(MPR)が選任してきたが、独裁体制を繰り返さないためとして2002年の憲法改正で直接選挙制が導入された。その初の大統領選が04年に行われ、9月の決選投票で国軍出身のスシロ・バンバン・ユドヨノ前国防治安担当調整相(民主党)がメガワティ(闘争民主党)に圧勝した。メガワティは初代大統領スカルノの長女で、ワヒド政権の副大統領から01年7月のワヒド解任で大統領に昇格。当初は国民的人気が高かったが、治安対策や経済改革での優柔不断な姿勢が不評をかうなどして失速した。ユドヨノ新大統領は軍士官学校を首席で卒業、米国留学の経験もあるエリートで「強力な指導力」を売り物にする。同大統領の下で治安がある程度回復し、アジア経済危機の際の暴動で国外に脱出していた華人資本家が戻ってきたこともあり、インドネシアは07年ころからようやく経済が復調傾向をみせた。しかし通貨危機の後遺症は依然として残り、経済の先行きは不透明である。ユドヨノは09年の大統領選挙での再選を目指すが、政権基盤が弱く選挙資金も不足しており予断を許さない。
(片山裕 神戸大学教授 / 2008年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

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