●ユバ[2世]
世界大百科事典 第2版
ユバ[2世]【Juba II】
ローマ帝政期のマウレタニア王。在位,前25‐後23年ころ。生没年不詳。ヌミディア王ユバ1世Juba Iの遺子。捕虜としてローマで養育され,オクタウィアヌス(アウグストゥス)の側近となってローマ市民権を獲得。オクタウィアヌス登極後,その北アフリカ平定計画の一環として従来の土着王権に代わってマウレタニア王位に就けられ,ガエトゥリア(ヌミディア南方)をも支配した。アントニウスとクレオパトラの娘クレオパトラ・セレネKleopatra Selēnēを妻とし,ローマ風の首都カエサレア(現,アルジェリアのシェルシェル)を建設,ギリシア・ローマ文化導入と産業振興(染料等)に努めた。
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