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ユーフラテス川【ユーフラテスがわ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ユーフラテス川
ユーフラテスがわ
Euphrates River
西アジア最長の川で,全長 2800km。アラビア語ではフラート川 Nahr al-Furāt。トルコの東部山岳地帯にを発し,河谷を形成しつつ南西,次いで南流してシリアに入る。シリアでは北東部を斜めに貫流して南東流し,イラクに入る。バスラの上流のクルナ付近でチグリス川合流し,シャットルアラブ川となってペルシア湾に注ぐ。中流以後は蛇行が多く各所に三日月湖を残す。ラマーディより下流落差がきわめて小さく,分流や湿地帯,氾濫原を形成しているが,雪解け期にはラマーディの堰堤から積極的に取水し,ハッバーニーヤ湖,さらにアブーディブス窪地に貯水し,洪水になるのを防止している。流域は古代オリエント文化の発祥地であるため古代遺跡が多い(→メソポタミア)。特に右岸から南西地帯は乾燥した砂漠で,多数の涸れ川(ワディ)が本流に向かって流れ込んでいる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ユーフラテス‐がわ〔‐がは〕【ユーフラテス川】
Euphrates》西アジアを流れる大河。アルメニア高原に源を発し、西流ののち南流してシリアに入り、イラク南部でチグリス川と合流してペルシア湾に注ぐ。長さ2800キロ。下流域のメソポタミア地方は古代文明発祥の地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

ユーフラテス川
ゆーふらてすがわ
Euphrates
西アジアの大河。トルコ、シリア、イラクの3か国を流れ、ティグリス川と並び称せられる。アラビア語ではフラートFurt川、トルコ語ではフーラトFirat川という。トルコ東部のアルメニア高原にカラスー川(別名西(バトウ)フーラト川)、ムラト川の二本の流れとして源を発し、西流して人造のケバン湖で合流してのちは、ユーフラテス川となって南へ流路をとり、南東トロス山脈を横切ってのちシリアに入る。その後はシリア、イラク領内をほぼ南東流し、シリア台地およびメソポタミア平原を蛇行しつつペルシア湾湾頭付近に至り、ティグリス川と合してシャッタル・アラブ川と名をかえ、ペルシア湾に流入する。全長約2800キロメートル。降水に恵まれた上流部のトルコ領内では、トフマ川、ペリ川など多くの支流をもち、アルメニア高原、アナトリア高原に複雑に谷を刻む。シリアに入ってのちもトルコ領から南流するバリフ川、ハブル川などをあわせるが、メソポタミア平原に入ると気候も乾燥するため、支流はすべて、ハウラーン・ワジなどの涸(か)れ谷を呈する。なお下流部は排水が悪く、ハマール湖をはじめ沼沢地が広がる。
 ティグリス川に比べ水量豊かな支流を中流部で欠き、年間流水量はティグリス川の60%の26億トンにとどまる。春先にはアルメニア高原の融雪によって増水し、逆に初秋には減水する。ティグリス川とともに古代メソポタミア文明をはぐくんだが、今日でも用水路や揚水、溢流(いつりゅう)などの方法によって灌漑(かんがい)用水として広く利用され、小麦、大麦、米、ミレット、ナツメヤシ、野菜などの生産を支えている。流れの緩やかな中・下流域でも川底が浅いため、舟運の便には乏しい。第二次世界大戦後は水資源の総合開発事業が進行し、シリアでは1975年、ラッカ上流に灌漑・発電用のユーフラテス・ダムがソ連の援助で建設された。またトルコでは、1974年に完成した灌漑・発電用のケバン・ダムのほかにも、さらにその下流に発電用のカラカヤ・ダム、灌漑・発電用のアタチュルク・ダムの建設が進められている。[末尾至行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ユーフラテス‐がわ ‥がは【ユーフラテス川】
(ユーフラテスはEuphrates) 西アジアのメソポタミア地方を流れる大河。アナトリア高原に源を発し、トルコ・シリア・イラクを流れてバスラ北方でチグリス川と合流してシャッテルアラブ川となり、ペルシア湾に注ぐ。下流域は古代文明の発祥地で遺跡が多い。全長二八〇〇キロメートル。アラビア語名アル‐フラート。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ユーフラテス川
ユーフラテスがわ
Euphrates
西アジア,トルコ東部のアルメニア高原に源を発し,下流でティグリス川と合流,ペルシア湾に注ぐ川
アラビア語で「フラート」という。ティグリス・ユーフラテス両川の流域はメソポタミアと呼ばれ,四大文明の1つを生んだ。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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