@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ラスウェル

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラスウェル
Lasswell, Harold Dwight
[生]1902.2.13. イリノイ,ドネルソン
[没]1978.12.18. ニューヨーク
アメリカの政治学者。 1922年シカゴ大学卒業。 23~25年ロンドン,ジュネーブ,パリ,ベルリンの各大学に学び,帰国後 27年シカゴ大学助教授,32~38年同準教授。国会図書館戦時コミュニケーション研究部長,司法省・国務省顧問などを歴任後,46年エール大学法学部教授,55~56年アメリカ政治学会会長に就任。その政治学は,フロイト精神分析学の方法を用いて大衆社会での政治を実証的経験的方法を基礎として独自に解明。政治的社会的データの収集,分析が重要な問題であり,それを通じて政治を体系的科学的に把握していくことを目指している。新シカゴ学派の代表的政治学者。主著『世界大戦における宣伝技術』 Propaganda Technique in the World War (1927) ,『精神病理学と政治』 Psychopathology and Politics (30) ,『政治』 Politics: Who Gets What,When,How (36) ,『権力と人間』 Power and Personality (48) ,『決定過程』 The Decision Process (55) ,『政治学の将来』 The Future of Political Science (63) 。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ラスウェル(Harold Dwight Lasswell)
[1902~1978]米国の政治学者。精神分析の方法を政治学に導入して、政治行動の実証的研究を行った。政策学の提唱者でもある。権力人間」「政治」など。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ラスウェル【Harold Dwight Lasswell】
1902‐78
アメリカの政治学者。イリノイ州出身。シカゴ大学卒業後,ヨーロッパ留学。シカゴ大学準教授などを経て,1946年イェール大学教授となる。C.E.メリアムなどとともにシカゴ学派の中心であった。1955年アメリカ政治学会会長となった。彼の研究分野は多岐にわたるが,政治学にS.フロイトの精神分析学の手法を導入したことで著名である。政治行動の無意識,下意識のレベルを実証的に研究しようとするアプローチは,とりわけファシズムナチズムの分析に用いられ,その後の政治学の発達にも大きな影響を与えた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラスウェル
らすうぇる
Harold Dwight Lasswell
(1902―1978)

アメリカの政治学者。イリノイ州ドネルソンに生まれる。1922年シカゴ大学卒業、1926年同大学で博士号獲得。1923~1925年にかけて、ロンドン、ジュネーブ、パリ、ベルリン各大学に留学。1924年シカゴ大学講師、その後助教授、準教授。1946~1970年エール大学教授。1970~1973年ニューヨーク市立大学ジョン・J・カレッジ教授。1973~1975年テンプル大学教授。1955~1956年アメリカ政治学会会長。1970~1972年アメリカ国際法学会会長を務めた。

 研究活動は多面にわたり、その主要な領域は次のとおりである。(1)権力と人格の相互作用。これは精神分析の手法を用いて権力人を分析したもの。著書『権力と人間』(1948)に代表される。(2)政治の理論的枠組みの研究。哲学者A・カプランAbraham Kaplan(1918―1993)との共著『権力と社会』Power and Society(1950)がその例である。(3)エリート研究。これは分析の観点を示すのにとどまらず、1890年以降の世界における政治変動の一つの測定基準とされている。彼の編集した『世界革命のエリート』World Revolutionary Elites(1965)はこの分野を代表する。(4)象徴、コミュニケーション、政治宣伝の研究。この面の研究は初期と中期に多く、数量化による内容分析(量的意味論)が中心の『政治の言語』Language of Politics(共著)はその例である。(5)決定過程の研究と政策科学。「決定」はラスウェルの権力論の中心であり、決定作成の過程が入念に理論化されている。決定の内容である政策は、社会過程の全体のなかで、問題志向的かつ総合的に整序される。この面を代表する著作は『政策科学概論』A Preview of Policy Sciences(1971)である。(6)政治、行政関連職の養成のための教育と制度。これは中期と後期に情熱を注いだ研究領域である。『政治学の将来』The Future of Political Science(1963)は(5)(6)との関連で公共政策の担い手の養成とその組織化を提起している。

[小林丈児 2018年12月13日]

『ラスウェル著、久保田きぬ子訳『政治――動態分析』(1959・岩波書店)』『永井陽之助訳『権力と人間』改訂新版(1961・東京創元社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ラスウェル」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ラスウェルの関連情報

関連キーワード

[各個指定]工芸技術部門正岡子規熱雲サウド家メリエス[各個指定]芸能部門バルフォアマーラーレハールコワニエ

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation