@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ラテックス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラテックス
latex
ゴムのコロイド状水分散物をいう。天然ゴムラテックスはゴム樹の樹皮を傷つけて流出する乳液である。採集したラテックスはゴム分約 30~40%であるため,消費地に送られるものは普通遠心分離またはクリーミング方法により 60%以上に濃縮されている。自然凝固を防ぐため通常 0.7%程度のアンモニアが加えられている。最近はアンモニアを 0.2%程度にし,他の保存剤で置換したものが市販されている。前者を高アンモニアラテックス,後者を低アンモニアラテックスと呼んでいる。合成ゴムラテックスは,乳化重合の場合にはそのままラテックスになるが,溶液中で重合の行われるイソプレンゴムのような場合には界面活性剤と水が加えられ,攪拌してエマルジョン (乳濁液) とし,溶剤を除去してラテックスがつくられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ラテックス(latex)
ゴムノキの樹皮に傷をつけるとにじみ出る乳白色の粘性のある液体。ゴム成分を35~50パーセント含み、これを凝固させて生ゴムとする。合成ゴムでも各種ゴムを作る前のものをいう。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ラテックス【latex】
ゴムの微粒子が水中に分散し,コロイド状の安定な懸濁液となっているもの。天然ゴムラテックスと合成ゴムラテックスがある。ゴムノキの樹皮にナイフで溝状の切込みをつけると牛乳状の液が流れ出るが,これが天然ゴムラテックスである(ゴム)。合成ゴムの多くは乳化重合法で製造されるが,重合終了後,反応液から未反応モノマーを取り除くと合成ゴムラテックスが得られる。ラテックスに凝固剤を加えてゴム分を凝固,分離,乾燥させて固形ゴムを得る。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラテックス
らてっくす
latex

平均粒径1マイクロメートル程度の微粒子のゴムが水中に分散した乳濁液である。天然ゴムと合成ゴムのラテックスがある。天然ゴムラテックスはパラゴムノキの樹皮に傷をつけて採取される乳液であり、ゴム炭化水素35~40%とタンパク質、脂肪酸、糖類それぞれ1~2%を含む。ゴムの微粒子は負に帯電し、等電点が4.8であり、酸性にすると凝固して生ゴムが分離する。自然にも酵素の作用などで凝固しやすいので、保存剤としてアンモニアを0.6%加える。輸送のためにゴム分を60~70%含む濃縮ラテックスとする。皮膜形成能がよく乾燥皮膜は高い弾力性と強さをもつので、糸ゴム、ゴム手袋、フォームラバー、医療衛生用品、接着剤、カーペット、道路舗装などの用途がある。各種合成ゴムラテックスは乳化重合によって製造されるほか、溶液重合の溶液を乳化剤とともに水中に分散してつくられる。合成ゴムラテックスは天然ゴムラテックスより多量に消費され、なかでもSBR(スチレン・ブタジエンゴム)ラテックスが多く、紙加工、繊維処理、道路舗装、プラスチックの改善、塗料、接着剤などに用いる。BR(ブタジエンゴム)ラテックスはABS樹脂のべースポリマーとして、NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)ラテックスは繊維処理、CR(クロロプレンゴム)ラテックスは、特殊紙加工などの用途がある。合成ゴムラテックスは乳化重合でつくられることが多いので、エマルジョンとよばれることもある。

[福田和吉]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ラテックス
〘名〙 (latex) ゴムの木の樹皮にきずをつけた時流れて出る白い液体。ゴム質の浮かんだコロイド。生ゴムの原料だが、そのままでも手袋、風船などをつくる原料になる。合成ゴムでつくられる同様のものをもいう。〔児童工業物語(1928)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

ラテックス
ラテックス
latex

天然または合成ゴム,またはプラスチックの水乳濁液をいう.合成ラテックスは乳化重合法でつくられる.紙や織物の処理剤,擬似皮革,泡ゴム,浸漬成形品,エマルション材料,接着剤などに使われている.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

栄養・生化学辞典

ラテックス

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ラテックス」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ラテックスの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation