@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

ラテライト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラテライト
laterite
紅土ともいう。熱帯地域に分布する赤褐色の土壌地表の風化物として生成された膠結物質で,アルミニウムの水酸化物を主成分とし,ケイ酸分や塩基類の溶脱作用を経て生じた。主要構成鉱物は針鉄鉱,ギブス石,ベーム石,ダイアスポア。インドシナ半島,インド,キューバなど雨季の明瞭なサバナ気候地域に広く分布。やせ土で農耕には障害となるが,インドではラテライト土壌である赤土を切って乾燥して煉瓦をつくるが,ラテライトの語源はこの煉瓦という意味のラテン語 Laterに由来する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ラテライト(laterite)
サバンナ地域に広くみられる、鉄・アルミニウム水酸化物に富む紅色の土壌。高温多雨のため岩石が著しく風化して生じ、植物養分に乏しく耕作に適さない。ニッケル原料となるものもある。紅土ラトゾル

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

岩石学辞典

ラテライト
主として鉄およびアルミニウムに富む土壌のこと.この語は最初にブキャナンがインドのマドラスの建築材料に用いた[Buchanan : 1807].インドでは,マラヤラ(Malayala)の基盤をなす花崗岩の上部に位置し,層理は見られず,大きな塊として広がったものである.これには空洞や隙間が非常に多く,赤色や黄土色の鉄を非常に多量に含んでいる.塊の中には空気は排除され,柔らかいので何かの鉄製の道具で容易に切ることができる.斧で四角に切出すことができ,大きなナイフで思いどおりの形に切ることができる.ただちに煉瓦のように非常に堅くなり,空気や水に対する抵抗性はインドで見られるどんな煉瓦よりも良くなる.ラテライトはインド,タイ,および亜細亜で建築材料として広く使われているので,煉瓦石(brickstone)と記述されていることがある.ブキャナンは煉瓦石とラテライトは共に区別せずに用いた[Buchanan : 1807].この語は次第に広く使われ,様々な酸化鉄に富む赤色あるいは赤味がかった二次的な堆積物に用いられた[Walter : 1889].さらにこの語は土壌学者によて熱帯地方の風化作用の地帯で形成された土壌の型として使用され,多くの土壌の分類に使われている.ラテライトは,Fe2O3のパーセント[Fermor : 1911]および水酸化物のパーセント[Lacroix : 1913]によって分類されている.アレキサンダーらは,ラテライトを二次的な酸化鉄,アルミナに富み風化の進んだ物質として記載している.これはほとんど塩基と一次的な珪酸塩にが欠けているが,多量の石英とカオリナイトが含まれている[Alexander & Cady : 1962].ラテン語のlaterは煉瓦の意味.

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ラテライト【laterite】
熱帯地方に広く分布する酸化鉄,アルミナ,カオリナイトに富む赤黄色の硬化した風化殻の名称。紅土(こうど)ともいう。硬化の程度により,手で容易にこわれる程度のカラパスcarapaceとつるはしでやっと砕ける程度のキュイラスcuirasseとに区別されている。インド南部で古代から建築材料に用いられてきたので,煉瓦を意味するラテン語のlaterにちなんでブカナンF.Buchananが最初に命名(1807)した。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

ラテライト【laterite】
乾季・雨季が規則的に交替するサバンナ気候地域に発達する赤色の風化土。鉄・アルミニウムの水酸化物からなり、土地はやせている。キューバ・ニューカレドニアなどに産するニッケルに富むものは、ニッケル原料になる。紅土。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラテライト
らてらいと
laterite
サバンナ地域で、地表付近にれんがのように固まった鉄・アルミナの集積物。紅土ともいう。熱帯地方の高温多雨気候のもとで風化が十分に行われると、土壌の母材中の主要な成分であったケイ酸塩類が分解されてケイ酸が分離流下し、鉄・アルミニウムの酸化沈積物がほとんど土壌の全層を占めるようになる。サバンナでは雨期に激しい加水分解によってカリウムやカルシウムの塩基類が完全に溶脱したあと、乾期に土壌水分の急激な上昇がおこり、地表付近に鉄やアルミニウムの三二酸化物が集積する。これが固い盤層を形成しクラスト(殻)となって、ラテライトとよばれる物質となる。鉄酸化物がヘマタイト(赤鉄鉱)であれば赤みの強いれんが状の塊で紅土ともよばれるのにふさわしいが、アルミニウムの含量が多いものは灰褐色を呈している。
 ラテライトは土層内に生じた土壌物質の一つであるが、植物養分を欠き、耕作を不可能にする固い膠着(こうちゃく)物で、開発の障害となるが、その固さを利用して建築材料に用いたのがインドなどでの習慣であった。アルミニウムに富む場合はボーキサイトとよばれる鉱床となり、インド、東南アジア、アメリカなどのアルミニウム資源の産地を形成している。[浅海重夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ラテライト
〘名〙 (laterite) サバンナ気候の地域を中心に発達する赤褐色の土壌。鉄・アルミナなどが硬化し、風化してできたもの。紅土。
※春と修羅(1924)〈宮沢賢治〉風景とオルゴール「ラテライトのひどい崖から 梯形第三のすさまじい羊歯や こならやさるとりいばらが滑り」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ラテライト」の用語解説はコトバンクが提供しています。

ラテライトの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation