●ラニーニャ現象【ラニーニャゲンショウ】
デジタル大辞泉
ラニーニャ‐げんしょう〔‐ゲンシヤウ〕【ラニーニャ現象】
[補説]エルニーニョ現象と反対に、この海域の暖水を西に移動させている貿易風が強まることで、深海からの湧昇が増加して海水温が下がる。エルニーニョが「幼子キリスト」もしくは「男の子」の意であることから、「女の子」の意のラニーニャと名付けられた。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
朝日新聞掲載「キーワード」
ラニーニャ現象
(2010-08-23 朝日新聞 朝刊 1総合)
出典:朝日新聞掲載「キーワード」
知恵蔵mini
ラニーニャ現象
(2016-4-14)
出典:朝日新聞出版
(C)Asahi Shimbun Publications Inc
本事典の解説の内容はそれぞれの執筆時点のものです。常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
ラニーニャ現象
らにーにゃげんしょう
La Niña Event
エルニーニョ現象の反対語。エルニーニョ現象とは対照的に、日付変更線より東の太平洋赤道海域で平均海水温度が、ふつう6か月ほど連続して0.5℃くらい低くなる現象。エルニーニョ現象は19世紀末から漁業関係者によって取り上げられてきたが、ラニーニャ現象は1984年秋から85年春、さらに88年春から89年春にかけておきたときから注目されるようになった。89年冬には珍しく太平洋日付変更線付近は高気圧帯となり、冬の特徴であるアリューシャン低気圧は平年より弱くなって、89年1、2月の日本は平年より地上気温が2.5℃くらい高い暖冬となった。ただしラニーニャ現象の場合、夏、冬の中緯度地域の気候変動への影響はエルニーニョ現象に比べて小さく、今後の研究課題の一つになっている。90年代になるとラニーニャ現象はほとんど観測されなくなっていた。しかし98年後半から99年2月ころに久し振りにラニーニャ現象がみられた。ただし、99年夏の異常気象すなわち北日本、東日本の猛暑、西日本の多雨との関連性に関しては、インドのモンスーンの影響なども考えられ、これも今後の研究課題である。
[岸保勘三郎]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「ラニーニャ現象」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●ラニーニャ現象の関連情報
関連キーワード
| スキー競技| エルニーニョ現象| ノルディック種目| レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語| 人口動態| 市ヶ谷記念館| ブーアスティン| サルコイドーシス| エミリー サンデー|