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ラマ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ラマ
Lama glama; llama
偶蹄目ラクダ科。体長 2.2m,体高 1.2m,体重 140kg内外。頸が長く,ぴんと立った長い耳をもち,は短く上にあげている場合が多い。体色は黒,茶,白色などさまざまで,毛は密生している。南アメリカ高地で飼育されており,標高 5000mをこえるアンデスの高山地帯でも十分に使役に耐え,この地方での重要な家畜になっている。肉は食料,毛は織物,脂肪はろうそくなどに使われる。前 3000年頃にはすでに家畜化されていたと考えられており,現在野生のものはみられない。グアナコが家畜化されたものともいわれるが,定説ではない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ラマ(llama)
ラクダ科の哺乳類。体高約1メートル。ラクダに似るが、背中にこぶはない。南アメリカのアンデス山中で古くから家畜化され、荷役に用い、毛は織物に利用。アメリカラクダリャマ

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世界大百科事典 第2版

ラマ【llama】
首が長くラクダに似るが,はるかに小型で背にこぶがない偶蹄目ラクダ科の哺乳類(イラスト)。リャマ,ヤマともいう。南アメリカ西部および南部の平地から標高5000mの地域の半砂漠地帯で家畜として飼われる。体長2m,尾長20cm,肩高1.2m,体重60~75kgほど。アンデスからパタゴニアにかけて野生するグアナコL.guanicoeを飼い慣らしたものといわれたが,現在ではまったくの別種と考えられている。体の大きさや後足かかと下方(中足部)の内外両側には楕円形の毛のない部分,すなわち“たこ”がある点などでグアナコに似る。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ラマ【llama】
ラクダ科の一種。肩高1.2メートル 内外。頸くびは細長く、耳も長く、尾は短い。体は茶・黒・白など。草食性。南米アンデスの高地で荷物の運搬に使われている。肉は食用にされる。アメリカラクダ。羊駝。リャマ。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

ラマ
らま
llama
[学]Lama glama
哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ラクダ科の動物。別名アメリカラクダ。また、リャマ、ヤマともいう。原種はすでに絶滅したと考えられ、現存しているのはすべて家畜種で、南アメリカのアンデスの高地に分布する。体長2.25メートル、体高1.2メートル、尾長15センチメートル、体重70~140キログラム。ラクダ科に属するが、背中のこぶはなく、コブナシラクダなどとよばれることもある。頸(くび)や四肢は長くて細く、体毛は羊毛状で長い。体色は変化に富み、白色、黒褐色、褐色あるいは斑(はん)などがみられる。耳介は大きく、尾は短く房毛は存在しない。足の底は幅が狭く2本の指に分かれ、先端にひづめ状のつめがある。性成熟は24か月で、とくに定まった繁殖期はなく、11か月ほどの妊娠期間を経て、1~2子を出産する。生まれた子は20分ほどで起立し、2時間ほどで哺乳する。新生子の体重は12~15キログラム。[中川志郎]

人間との関係

ペルー高地、フニン地方のテラルマチャイ洞穴から得られた考古学的資料によれば、ラマの家畜化の証拠は紀元前5200~前4000年ごろにさかのぼる。やがてラマは海岸地方も含め中央アンデス地域一帯で飼育され、16世紀にスペイン人が侵入するまで、土着文化において重要な役割を果たしてきた。主として採毛用に飼育された近縁種のアルパカと異なり、ラマは多目的に利用できる。小形なので人や重い荷を運ぶことはできないが、30~40キログラムの荷なら楽に運べるため、まず運搬手段として重要で、毛は目の粗い織物の原料に、また皮は履き物や紐(ひも)の材料に、糞(ふん)は燃料として利用された。乳は飲用にされることはなかったが、肉は積極的に利用され、とくに保存食として干し肉(チャルキ)をつくる技術が発達した。犠牲獣としての用途も重要で、インカ時代にはもっぱら宗教的目的で国家が飼育するラマが存在し、神々への供え物として、と畜され、聖なる火に投じられた。また肺や心臓などの内臓を取り出して占いが行われることもあった。
 現在アンデスの北部および海岸地帯では、ヨーロッパ伝来の家畜がほぼ完全にラマにとってかわったが、南部山地のインディオ村落ではラマは依然として重要で、とくに海抜4000メートルを超える高原部には「リャメーロ」とよばれる牧民が住み、伝統的なラマ、アルパカの飼育を続けている。彼らはキャラバンを組んで農村へ下り、農作物と交換にチャルキや岩塩を届けたり、畑の収穫物をラマの背に乗せ、その運搬を請け負っている。[松本亮三]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ラマ
〘名〙 (llama) ラクダ科の哺乳類。肩高約一・二メートル。ラクダに似ているが小さく、背にこぶはない。耳は細長く先がとがる。体毛は長く、羊毛状で、赤褐色・黄褐色・黒色・白色など。アルパカとともに本種はグアナコ(野生ラマ)の飼育変種というが、疑問視されている。南アメリカのボリビアやペルーの山岳地帯で飼われる。乗用や荷物の運搬に用い、肉は食用とする。リャマ。アメリカらくだ。〔生物学語彙(1884)〕

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