●リボソーム
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
リボソーム
ribosome
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知恵蔵
リボソーム
(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)
出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
栄養・生化学辞典
リボソーム
出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版
リボソーム【ribosome】
出典:株式会社平凡社
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化学辞典 第2版
リボソーム
リボソーム
ribosome
細胞内に存在する,タンパク質とRNAとの複合顆粒で,生体内でのタンパク質合成の場を形成している.高等生物では,細胞質中の小胞体に付着して存在し,細胞をホモジネートするとミクロソーム分画中に含まれてくる.粒子量は4.2×106 で,1.4×106 と2.8×106 の二つのサブユニットからなり,マグネシウムイオンの関与により一つに凝集している.細菌では大きさがやや小さく,2.5×106 で70 Sの沈降定数を示し,やはり二つのサブユニットからなっている.大きいほうは50 S,小さいほうは30 Sの沈降定数を示す.とくに細菌ではこのリボソームの研究が進み,30 Sリボソームサブユニットは16 S RNAと約21種類のタンパク質から成り立っており,mRNA上の遺伝情報の読み取り装置としてはたらいている.この21種類のタンパク質は分離精製され,試験管内で再構成することができる.このとき,16 S RNAを中心にして21種類のタンパク質は,ある結合順序に従ってリボソームを構成することが明らかにされた.また,おのおののタンパク質の役割を調べてみると,そのうちの一つのタンパク質の変化が細菌の薬剤耐性の性質を変えたり,もう一つのタンパク質の変化で,タンパク合成の際のミスコーディングを促すことも明らかとなっている.50 Sリボソームサブユニットは,23 S RNA,5 S RNAと約34種類のタンパク質からなっており,ペプチド結合生成装置としてはたらいている.高等生物のリボソームの構造と機能も詳細に調べられている.真核細胞質のリボソームは80 S粒子を基本単位として60 Sと40 Sのサブユニットからなる.
40 S(18 S rRNA & 33 proteins)+
60 S(5 S,5.8 S,28 S rRNA & 49 proteins) → 80 S
機能的にリボソームはタンパク合成の場であり,メッセンジャーRNA,アミノアシル転移RNAと結合し,タンパク合成の際にはリボソームが何個もつながってポリソームを形成する.タンパクの生合成には,このほか種々のタンパク性因子が関与することが明らかにされているが,ペプチド結合を形成するペプチジルトランスフェラーゼ作用は,リボソームの大サブユニットに備わった酵素活性によっている.[別用語参照]翻訳(遺伝情報の)
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デジタル大辞泉
リボソーム(ribosome)
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