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リボソーム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

リボソーム
ribosome
すべての細胞に普遍的に存在する直径 15~30nmの微粒子小胞体系に付着するものと,遊離して存在するものがある。リボゾーム,またはライボソームとも記す。膜系からはデオキシコール酸塩のような界面活性剤で処理したのち遠心分離できる。蛋白質リボ核酸 RNAを含み,大きさは生物の種類により多少の変動があるが,細菌藍藻,色素体,ミトコンドリア内の 70S型 (原核細胞型) と酵母細胞や高等生物細胞の細胞質基質の 80S型 (真核細胞型) がある。いずれも 2小単位粒子からなり,マグネシウムイオンの低濃度構成単位に解離し,高濃度で会合する。リボソームはメッセンジャーRNA系で結合されて集団をつくり,ポリリボソーム,すなわちポリソーム polysomeと呼ばれる集合体になって,この状態で蛋白質合成の場となる。リボソームは細胞質ばかりでなく核内にもある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵

リボソーム
たんぱく質合成の場をなす細胞小器官。真核生物では小胞体膜に結合している場合が多い。数種のRNAとたんぱく質が結合した粒子で、これが多数つながり合ってポリゾームをつくる。ポリゾーム上で、メッセンジャーRNA(mRNA)の塩基配列に対応する転移RNA(tRNA)がアミノ酸を順次運んできて、たんぱく質がつくられる。
(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2007年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

栄養・生化学辞典

リボソーム
 細胞内の顆粒で,RNAとタンパク質からなり,mRNAのコードをもとにアミノ酸を連結してタンパク質を合成する場となる.大小二つの顆粒からなり,小顆粒がmRNAに結合する.大きいサブユニットは原核生物で50S,真核生物で60S(ミトコンドリア,葉緑体では50S),小さいサブユニットはそれぞれ30Sと40S(同じく30S).両者が結合したものはそれぞれ70S,80S(同じく70S)となる.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

リボソーム【ribosome】
細胞に普遍的に存在する直径150~300Åの微粒子からなる細胞小器官で,細胞質内のタンパク質合成の場となっている。その構成がRNA(リボ核酸)‐タンパク質複合体であるところからこの名がある。遊離した状態で存在するものと小胞体の膜に付着したものとあり,おもに前者は細胞質内に存在するタンパク質を,後者分泌タンパク質を合成している。細胞1個当り少ないもので103個,多いもので106個含まれる。大腸菌には約1.5×104個含まれ,重量にして約25%に当たる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

リボソーム【ribosome】
すべての細胞の細胞質にあって、タンパク質合成の場となる小顆粒かりゆう。 RNA とタンパク質から成る。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

リボソーム
リボソーム
ribosome

細胞内に存在する,タンパク質とRNAとの複合顆粒で,生体内でのタンパク質合成の場を形成している.高等生物では,細胞質中の小胞体に付着して存在し,細胞をホモジネートするとミクロソーム分画中に含まれてくる.粒子量は4.2×106 で,1.4×106 と2.8×106 の二つのサブユニットからなり,マグネシウムイオンの関与により一つに凝集している.細菌では大きさがやや小さく,2.5×106 で70 Sの沈降定数を示し,やはり二つのサブユニットからなっている.大きいほうは50 S,小さいほうは30 Sの沈降定数を示す.とくに細菌ではこのリボソームの研究が進み,30 Sリボソームサブユニットは16 S RNAと約21種類のタンパク質から成り立っており,mRNA上の遺伝情報の読み取り装置としてはたらいている.この21種類のタンパク質は分離精製され,試験管内で再構成することができる.このとき,16 S RNAを中心にして21種類のタンパク質は,ある結合順序に従ってリボソームを構成することが明らかにされた.また,おのおののタンパク質の役割を調べてみると,そのうちの一つのタンパク質の変化が細菌の薬剤耐性の性質を変えたり,もう一つのタンパク質の変化で,タンパク合成の際のミスコーディングを促すことも明らかとなっている.50 Sリボソームサブユニットは,23 S RNA,5 S RNAと約34種類のタンパク質からなっており,ペプチド結合生成装置としてはたらいている.高等生物のリボソームの構造と機能も詳細に調べられている.真核細胞質のリボソームは80 S粒子を基本単位として60 Sと40 Sのサブユニットからなる.

40 S(18 S rRNA & 33 proteins)+

60 S(5 S,5.8 S,28 S rRNA & 49 proteins) → 80 S 

機能的にリボソームはタンパク合成の場であり,メッセンジャーRNAアミノアシル転移RNAと結合し,タンパク合成の際にはリボソームが何個もつながってポリソームを形成する.タンパクの生合成には,このほか種々のタンパク性因子が関与することが明らかにされているが,ペプチド結合を形成するペプチジルトランスフェラーゼ作用は,リボソームの大サブユニットに備わった酵素活性によっている.[別用語参照]翻訳(遺伝情報の)

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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デジタル大辞泉

リボソーム(ribosome)

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