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リンドグレーン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

リンドグレーン
Lindgren, Astrid
[生]1907.11.14. ビンメルビュー
[没]2002.1.28. ストックホルム
スウェーデンの女流童話作家。 1945年『長靴下のピッピ』 Pippi Långstrumpで現代の新しいおとぎ話を創造してから,次々と秀作を発表,世界的な童話作家となった。短編集『ちびちびニルス・カルソン』 Nils Karlsson Pyssling (1949) で第1回ニルス・ホルゲルッソン賞を受賞。さらに『ラスムスとさすらい人』 Rasmus påluffen (56) で国際アンデルセン大賞を受賞し,スウェーデン政府からも文学賞を受けた。そのほか映画化もされた『やかまし村の子供たち』 Barnen i bullerby (46) ,『名探偵カッレ君の冒険』 Mäster-detektiven Blomkvist lever farligt (51) ,『ミオ,私のミオ』 Mio,min Mio (54) など。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

リンドグレーン(Astrid Lindgren)
[1907~2002]スウェーデンの児童文学作家。ファンタジーや少年探偵ものなど幅広いジャンルの作品を手がけ、中でも、力持ちで自由奔放(ほんぽう)な少女を描いた「長くつ下のピッピ」は世界的なベストセラーとなる。他に「やかまし村の子どもたち」「ちいさいロッタちゃん」など。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

リンドグレーン【Astrid Lindgren】
1907‐2002
スウェーデンの女流児童文学作家。小学校教師,事務員などを経て作家生活に入る。娘にした話をもとにした《長靴下のピッピ》が1945年に出版されてスウェーデンの子どもたちに大好評を博する。世界一強い女の子のピッピ物のほかに,少年探偵カッレ君の連作,やかまし村の子どもたちなど,子どもの夢を生き生きと描いた多くの作品により,現在北欧で最も人気のある作家で,国際アンデルセン賞など多くの児童文学賞を受賞した。【谷口 幸男】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

リンドグレーン【Astrid Lindgren】
1907~2002 スウェーデンの女流児童文学作家。「長靴下のピッピ」、また「名探偵カッレ君」のシリーズなどで親しまれている。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

リンドグレーン
りんどぐれーん
Astrid Lindgren
(1907―2002)
スウェーデンの女性児童文学作家。南部スモーランド地方のビンメルビューで生まれる。ストックホルムで会社勤めの後、『ブッリット・マリーがほっとする』Britt-Mari lttar sitt hjrta(1944)で児童文学界にデビューし、翌年、児童文学懸賞に応募し第1位をかちとった、子供の視点に立脚して怪力無双の型破りな少女を描いた『長くつ下のピッピ』Pippi Lngstrump(1945)で一躍有名になった。しかし、この出世作は上・中流社会志向の従来の児童文学観を覆すものであったために大論争を生んだ。その後「ピッピ」の続編2編(1946、48)をはじめ、その他ジャンルの異なる児童小説を多数著したが、彼女を国際的に高名たらしめたのはこの「ピッピ」であった。
 「ピッピ」には架空の御伽噺(おとぎばなし)的要素と現実的・日常生活的物語要素が共存する。後者は『やかまし村の子どもたち』(1947)とその続編2編(1949、52)で、そして、ある程度『名探偵カッレくん』Msterdetektiven Blomkvistシリーズ(1946~53)でその隆盛をみることとなったが、一方、前者の極度に独創的で詩的な御伽噺的要素は『親指こぞうニルス・カールソン』Nils Karlsson-Pyssling(1949)を特徴づけ、さらには『ミオよ、わたしのミオ』Mio, min Mio(1954)や『小さいきょうだい』Sunnanng(1959)において高度な文芸の域に達した。
 しかし、彼女の最高の文学的結実はまさしくこの空想と現実の両要素の融合にみられる。たとえば、孤児を扱った『さすらいの孤児ラスムス』Rasmus pa luffen(1956)や、心の優しいいたずら小僧「レンネベリヤのエーミル」Emil i Lnnebergaに関する3作品(1963~70)はその好例である。彼女の児童本、とりわけ後期の作品は、大人の読者をもひきつけた。死という子供にとっては大変暗くて重い主題と取り組んだ『はるかな国の兄弟』Brderna Lejonhjrta(1973)や「ロメオとジュリエット」的テーマで、父親の愛を振り切って自己の人生を築く少女の一種の成長譚(たん)とも解せる『山賊の娘ローニャ』Ronja Rvardotter(1981)は、この点での代表作で、同時に彼女の創作の頂点を記す傑作でもある。作品はほとんどが映画化され、また86か国語に翻訳されるなど、名実ともに国際的にもっとも知られたスウェーデン作家となったが、1992年以降は視力悪化のため創作活動から引退した。
 1950年にニルス・ホルゲション賞、58年に国際アンデルセン賞、71年にはスウェーデン・アカデミー金メダル受賞と国内外の数々の賞に輝いたが、ノーベル賞は、何度も候補にあげられながら、受賞しなかった。しかし児童文学の質を高め、それを研究対象へと昇華せしめたことは彼女の大きな功績だった。[山下泰文]
『大塚勇三他訳『リンドグレーン作品集』21巻(1964~88・岩波書店) ▽マリット・テルンクヴィスト絵、石井登志子訳『夕あかりの国』(1999・徳間書店) ▽三瓶恵子著『ピッピの生みの親 アストリッド・リンドグレーン』(1999・岩波書店) ▽河合隼雄著『子どもの本を読む』(講談社プラスアルファ文庫)』

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