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ルイス(Gilbert Newton Lewis)【るいす】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ルイス(Gilbert Newton Lewis)
るいす
Gilbert Newton Lewis
(1875―1946)

アメリカの物理化学者。化学熱力学および原子価理論への貢献で著名である。マサチューセッツ州ウェイマスに生まれる。ネブラスカ大学、ハーバード大学に学ぶ。1907年マサチューセッツ工科大学助教授、1911年同教授、1912年カリフォルニア大学教授となる。物理化学においてギブズの熱力学の重要性が十分に理解されるためには、広範な実験的研究によってその適用性の広さが実証されることが必要であった。そのような研究の一つに、ルイスによる逃散能、活動度の概念の導入(1908)がある。これによって、不完全気体、実在溶液を理想系と同様な簡潔な形で熱力学的に記述することが可能となり、これらの概念は、その後物理化学における有用な概念として広範に用いられるようになった。名著『ルイス‐ランドル熱力学』(1923)は今日なお広く読まれている。

 19世紀における分子構造論の古典的基礎のうえに、20世紀に入って電子によって化学結合を説明する試みがいくつかなされた。その量子力学創設以前の研究の一つの頂点を示すのがルイスの原子価理論である。1916年の論文「原子と分子」において、イオンの形成を電子殻の形成に基づいて考察するとともに、非イオン性の化学結合は二つの原子が電子対を共有することによって形成される(今日でいう共有結合)と論じた。この直観的モデルの基礎づけは、量子力学によるハイトラー、ロンドン以後の化学結合論によって与えられる。酸・塩基の概念の拡張、重水の濃縮や重水素の単離、単分子反応論などがある。

[常盤野和男 2018年12月13日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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