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ルフェーブル【るふぇーぶる】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ルフェーブル(Georges Lefebvre)
るふぇーぶる
Georges Lefebvre
(1874―1959)
フランスの歴史家。フランドル地方のリールに生まれる。大学卒業後各地のリセ(高等中学)で教鞭(きょうべん)をとるかたわら、フランス革命の社会経済史的研究に従事し、1924年学位論文「フランス革命期のノール県の農民」を発表した。これは、革命期の農村社会構造と農民運動に初めて本格的分析を加え、農民革命概念を確立した画期的業績である。28年ストラスブール大学教授。37年からパリ大学(ソルボンヌ)教授としてフランス革命史講座を担当。また32年マチエの死後、革命史研究の中心機関であるロベスピエール研究協会の会長に就任、その機関誌『フランス革命史年報』の編集責任者となった。この間、『フランス革命』(1930)、『恐怖政治期の土地問題』(1932)、『1789年の大恐怖』(1932)、『ナポレオン』(1935)などの著書を次々に発表、さらに39年には革命150周年祭典委員会の依頼により『1789年』を執筆した。その革命観の特色は、フランス革命を単一の革命とみるのではなく、その枠内で貴族、ブルジョア、都市民衆、農民による四つの革命がそれぞれ自律的な展開を遂げたとみる複合革命論にある。また、彼以前の研究者が議会や政府レベルの史料による「上から」の革命解釈にとどまっていたのに対して、民衆運動の側に視座を据えた「下から」の革命解釈を打ちたて、フランス革命研究の新しい段階を開いた。[服部春彦]
『高橋幸八郎・柴田三千雄・遅塚忠躬訳『1789年――フランス革命序論』(1975・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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