@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

レニウム

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

レニウム
rhenium
元素記号 Re ,原子番号 75,原子量 186.207。周期表7族に属する。独立鉱物はなく,モリブデナイト中にしばしば濃縮されて存在する。地殻存在量は明らかでないが,海水中の存在量は 0.0084μg/l と報告されている。 1925年 W.ノダック,I.タッケ,O.ベルクにより発見され,ライン川にちなんでレニウムと命名された。単体金属は黒ないし銀灰色,比重 20.9~21.4,融点 3180℃。硝酸硫酸可溶。化学的性質モリブデンタングステンに似ているが,特にテクネチウムに酷似している。触媒として用いられるほか,タングステン,モリブデンとの合金,高真空電子管材料などとして注目を集めている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

レニウム(rhenium)
マンガン族元素の一。単体は銀白色金属融点は金属中タングステンに次いで高く、セ氏3180度。粉末黒色または暗灰色で、発火性がある。硝酸に溶ける。電子管合金などに利用。名はライン川にちなむ。元素記号Re 原子番号75。原子量186.2。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

レニウム【rhenium】
周期表元素記号=Re 原子番号=75原子量=186.207安定核種存在比 185Re=37.07%,187Re=62.93%融点=3180℃ 沸点=5627℃比重=21.02(20℃)電子配置=[Xe]4f145d56s2おもな酸化数=III,IV,V,VI,VII周期表第VIIA族に属するマンガン族元素の一つ。1925年ノダックWalter Karl Friedrich Noddackとその妻Ida Eva Tacke N.により白金鉱中から発見され,ライン川のラテン名Rhenusにちなんで命名された。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

レニウム
れにうむ
rhenium

周期表第7族に属し、金属元素の一つ。1925年ドイツのノダックとタッケIda Eva Tacke(1896―1978)は、コルンブ石と白金鉱を化学処理して得た試料中に、X線分光分析により新元素をみつけ、ライン川にちなんでレニウムと命名した。希産元素の一つ。輝水鉛鉱MoS2中に硫化物が微量に含まれる。鉱石焙焼(ばいしょう)の煙塵(えんじん)中に酸化レニウム(Ⅶ)Re2O7が濃縮される。水で処理して酸化物を溶かし、塩化カリウムを加えて過レニウム酸塩KReO4を沈殿させ、これを水素還元して金属を得る。銀白色の金属。タングステンに次いで融点が高く、比重も大きい。空気中に置くと室温で表面が酸化され、1000℃以上で黄色の酸化レニウム(Ⅶ)Re2O7(融点297℃、250℃で昇華)となる。湿った空気中では室温でも徐々に酸化されて過レニウム酸となる。微粉末は発火性。高温ではハロゲン、硫黄(いおう)などと直接反応する。金属は酸化力のある酸に溶ける。過レニウム酸イオンReO4-の酸化作用は過マンガン酸イオンよりはるかに弱い。酸化数Ⅱ~Ⅵの化合物が知られる。タングステンよりも電球のフィラメントとして優れ、高真空管材料、熱電対、電気接点、触媒としての用途がある。

[守永健一・中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

レニウム
〘名〙 (Rhenium)⸨レニューム⸩ 第七五番元素。元素記号 Re 原子量一八六・二〇七。周期表7族に属し、マンガンに似た性質の金属。銀白色で空気中で安定だが、微粉末にすると発火性になる。産出量が少なく高価なためあまりひろい用途はないが、電子管材料、白金やタングステンとの合金とし、熱電対や耐熱合金に用いられる。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

レニウム
レニウム
rhenium

Re.原子番号75の元素.電子配置[Xe]4f 145d56s2の周期表7族遷移金属元素.D.I. Mendeleev(メンデレーエフ)のdvi-マンガン(dvi,サンスクリット語の2→エカ元素).原子量186.207(1).天然に安定同位体 185Re(37.40(2)%)と β 崩壊(半減期4.12×1011 y)核種 187Re(62.60(2)%)が存在する.質量数160から194までの放射性同位体核種が知られている.1925年,W.K.F. Noddack(ノダック)とI. Tacke-Noddack,O. Bergにより発見され,ライン川のラテン名Rhenusから命名された.1908年に,小川正孝(後に東北帝国大学総長)がW. Ramsay(ラムゼー)のもとで方トリウム石から分離し,原子番号43の元素と誤ってnipponiumと名づけたものは,じつは一周期下のレニウムであったことが後年判明した.
地殻中の存在度0.0005 ppm.レニウム資源は偏在しており,埋蔵量の50% がチリ,ついでアメリカ,カザフスタンである.レニウムには固有の鉱物はなく,主として高温で生成した銅,硫化鉱物,たとえば輝水鉛鉱中に濃縮している(1 t の輝水鉛鉱中に0.6~21 g).輝水鉛鉱ばい焼の煙灰中のRe2O7を処理してテトラオキソレニウム(Ⅶ)酸アンモニウムNH4ReO2として得,これを水素で還元して金属を得る.銀白色の六方最密構造の金属.粉末は黒色または暗灰色.融点3180 ℃,沸点5596 ℃.密度21.02 g cm-3.第一イオン化エネルギー7.76 eV.1.70 K 以下で超伝導.酸化数-1~7で範囲が広い.化学的な性質はマンガンに似ている点もあるが,主要な酸化数は4~7で,Mnの2とは異なる.室温の空気中で安定であるが,300 ℃ 以上で酸化されて揮発性のRe2O7となる.フッ化水素酸,塩酸には不溶,濃硫酸,濃硝酸,過酸化水素に可溶.フッ素と反応してReF6,塩素,臭素とは高温で反応してReX5化合物となる.水銀とアマルガムをつくる.
おもな用途は,航空機用ジェットエンジン,ガスタービン用ニッケル-ベース超合金と,石油改質用白金-レニウム触媒の成分である.レニウム合金は,そのほか,るつぼ材,電気接点,熱電子放出能力が高いことから電子管材料,質量分析計,真空計などのフィラメントに使用される.[CAS 7440-15-5]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

レニウム」の用語解説はコトバンクが提供しています。

レニウムの関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation