●レントゲン
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
レントゲン
Röntgen, Wilhelm Conrad
[没]1923.2.10. ミュンヘン
ドイツの物理学者。オランダで初等教育を,チューリヒの大学で機械工学を学んだが,A.クントの助手になって物理学を研究。 1879年ギーセン大学教授,85年ウュルツブルク大学教授,1900年ミュンヘン大学教授。 1895年陰極線研究中に,陰極線を発生している真空放電管を紙で包んだにもかかわらず,管から離れたところにたまたま置いてあった白金シアン化バリウム (ケイ光物質) を塗った紙が光ることに気づいた。実験を重ねてその強い透過性や写真感光性を調べ,未知の放射線という意味でX線と名づけた。近代物理学の幕を開き,医療に貢献したこの発見に,1901年第1回ノーベル物理学賞が与えられた。弾性,毛管現象,熱伝導,電磁現象などに関する研究もある。
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レントゲン
roentgen
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レントゲン
Roentgen, David
[没]1807.2.12. ビースバーデン
ドイツの家具製作者。父アブラハムに師事し,1772年にコブレンツ近くのノイビートの父の工房を継いだ。 75年パリに出て,王妃マリ・アントアネットの家具師となる。ルイ 16世時代の家具の特徴である寄せ木細工を巧みに取入れながらも,イギリスの影響を受けてエレガントな家具を製作。 80年以降は寄せ木細工を用いず,むしろ厳格で明確な形式の家具へ移行。各地に支店を出し,ルイ 16世,プロシアのフリードリヒ大王,ロシアのエカテリーナ2世などにも愛用され,国際的名声を博したが,不遇な晩年をおくった。
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デジタル大辞泉
レントゲン(roentgen)
2 「レントゲン写真(X線写真)」「レントゲン線(X線)」の略。
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レントゲン(Wilhelm Konrad Röntgen)
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栄養・生化学辞典
レントゲン
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世界大百科事典 第2版
レントゲン【roentgen】
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レントゲン【David Roentgen】
18世紀後期ヨーロッパで最も成功したドイツの家具師。当時,おもなドイツ人家具師はほとんどフランスで活躍したが,彼だけは生地を離れず製作した。その盛時にはフランスのルイ16世,プロイセンのフリードリヒ2世,ロシアのエカチェリナ2世など王家御用家具師として高価な家具を多量に製作した。彼はイギリス人の家具師アブラハムAbraham R.(1711‐93)の子で,アブラハムは1731年から8年間イギリスで修業,チッペンデールの影響を受け,50年にコブレンツ近郊のノイウィートに家具工場を設立し,ロココ様式と精巧な機械じかけを導入した家具を製作した。
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レントゲン【Wilhelm Conrad Röntgen】
ドイツの物理学者。プロイセンのレンネプの生れ。3歳のとき一家がオランダに移住,そこで教育を受けた後,1865年にチューリヒの工科大学に入り機械工学を学んだ。69年に学位を取得,A.クントの助手となり,クントについてビュルツブルク大学,ストラスブール大学に移り,ストラスブール大学の物理学講師を経て88年ビュルツブルク大学物理学教授,1900年からミュンヘン大学物理学教授兼物理研究所長をつとめた。 彼の研究は多岐にわたり,1870年に発表した気体の比熱についての研究をはじめとして,結晶中の熱伝導,石英の電気的・光学的特性,種々の流体の屈折率への圧力の影響,電磁気の影響による偏光面の変化,水や他の流体の圧縮可能性や毛管現象,水面上での油滴の拡散現象の研究などがあり,とくに88年に発表した静電場内を移動する誘電体に生ずる磁気効果の研究は,J.C.マクスウェルの電磁理論の検証という意義をもち,またその際に生ずる電流はH.A.ローレンツによってレントゲン電流と名づけられ,ローレンツの電子論の基礎ともなった。
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単位名がわかる辞典
レントゲン【röntgen〈ドイツ〉】
出典:講談社
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精選版 日本国語大辞典
レントゲン
出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版
レントゲン
レントゲン
Röntgen, Wilhelm Conrad
ドイツの物理学者.1865年チューリヒ工科大学機械工学科に入学し,R.J.E. Clausius(クラウジウス)などに学ぶ.1868年機械工学技師の資格を取得,翌年チューリヒ大学から学位を取得して,A.A. Kundtの実験物理学助手となる.Kundtによる薫陶と援助がかれを大きく育てた.1879年ギーセン大学教授,1888年ビュルツブルク大学教授,のちに学長となる.ギーセン大学では,J. Kerrとほぼ同時に,光学現象に対する電場のカー効果を見いだした.また,高速で回転させた分極誘電体の周囲に磁場を検出して,H.A. Lorentzの電子論の基礎を与えた.実験器具を自作するかれの手法と,電磁気学への深い関心から黒い布で覆った陰極線管付近の写真乾板の感光に気づき(当初,縦波の電磁波だと考えた),1895年末にX線を発見した.X線の発見は,外科手術の進歩をもたらし,またJ.J. Thomsonによる電子の同定を促した.X線の発見で,第一回ノーベル物理学賞を受賞した.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
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レントゲン
レントゲン
roentgen
X線やγ線のような電磁波性放射線の照射線量を表す単位.通常,R で表す.放射線の照射線量を表す国際単位系(SI単位)は C kg-1 であり,“X線またはγ線の照射によって空気1 kg につき放出された電離性粒子が,空気中においてそれぞれ1 C の電気量を有する正および負のイオン群を生じさせる照射線量”と定義されているので,レントゲン R と C kg-1 とは次の関係にある.
1 R = 2.58×10-4 C kg-1
古くはレントゲンのほうが基準的な単位で,0.001293 g の空気(標準状態で1 cm3)中に,それぞれ1 esu の電荷をもつ正・負イオンをつくるような線量と定義されていた.1 Ciの 60Co の点状線源からのγ線の照射線量率は,1 m 離れた点で約1.35 R h-1 である.
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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旺文社世界史事典 三訂版
レントゲン
Wilhelm Konrad Röntgen
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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