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レーヨン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

レーヨン
rayon
人造絹糸,人絹ともいう。絹の代用としてフランスで工業化された繊維。天然セルロースを溶解して人工的に繊維の形に再生してつくる。長く連続した長繊維のものを通常,レーヨン糸と呼び,これを短く切断して線状の短繊維にしたものをレーヨンステープル,これを糸に紡いだものはスフ糸と称している。レーヨン糸にはビスコースレーヨンキュプラアセテートなどがあるが,普通はビスコースレーヨンをレーヨン糸もしくは人絹糸と呼んでいる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

レーヨン(〈フランス〉rayonne/〈英〉rayon)
《「レイヨン」とも》再生セルロースからつくる光沢のある人造繊維人造絹糸溶解方法によりビスコースレーヨン銅アンモニアレーヨンアセテートがある。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

レーヨン【rayon】
植物繊維セルロースを化学的に変化させて溶解させた溶液紡糸口金を通して紡糸後,元のセルロースに戻した化学繊維をいい,ビスコースレーヨンと銅アンモニアレーヨン(キュプラ)が製造されている。通常,レーヨンは前者をさす。最初にかなりの量で作られたレーヨン(フランス語で〈光る〉の意)はフランスのC.H.B.deシャルドンネ硝酸セルロースから作り,1889年のパリ万国博覧会に出品した〈シャルドンネの絹〉である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

レーヨン【rayon】
セルロースを溶解してコロイド溶液にし、これを細孔から凝固液中に引き出して得る再生繊維。溶解方法によってビスコースレーヨン・銅アンモニアレーヨンなどがある。人造絹糸。人絹。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

レーヨン
れーよん
rayon

以前は人絹(人造絹糸)、スフ(ステープルファイバー)といわれていたもので、おもにビスコースレーヨンおよびそれに近いものをさす。rayonはフランス語で「光るもの」を意味し、このものが光沢のあることから名づけられた。世界初の人絹は、1884年にフランスのシャルドンネが硝酸セルロースから製造し、これは89年のパリ万国博覧会に「シャルドンネの絹」として出品された。ビスコースレーヨンはイギリスのクロスがビーバンとともに発明し特許を得た(1892)。

 日本では1915年(大正4)に久村清太(くむらせいた)と秦逸三(はたいつぞう)が山形県米沢(よねざわ)市に工場を建設したのがビスコースレーヨン製造の始まりである。日本の生産量は38年(昭和13)に世界第一位の生産量を誇り、多くのレーヨン会社がその品質を競った。第二次世界大戦後は、その生産が復旧したが、55年(昭和30)ころから各種合成繊維の開発により、急激に減少していった。しかし合成繊維と異なり風合い、耐候性、吸湿性などに優れているので、一部でまだ多くの需要がある(たとえばサリー地など)。

 ビスコースレーヨンは、パルプをアルカリで処理してアルカリセルロースとし、二硫化炭素を作用させることによってセルロースキサントゲン酸ナトリウムを得る。これはアルカリ液に可溶である。この溶液をビスコースという。この溶液を硫酸浴中へ紡糸口金(ノズル)より圧出すると、ビスコースは凝固し、キサントゲン酸ナトリウムが分解してセルロースが糸状に再生される。この再生糸をレーヨンとよぶ。T‐ダイを使って膜状に酸浴中に圧出するとセルロースフィルム(セロファン)が再生される。

 特殊レーヨンとして、純度の高いパルプを原料とし、老成などの工程を短くして、特殊な製法を採用することで強力レーヨンがつくられている。強度を必要とする繊維、ベルト、ホースなどの器材として用いられている。さらに強度の高いレーヨンにポリノジックがある。

[垣内 弘]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

レーヨン
〘名〙 (rayonne rayon) セルロースの再生繊維の総称。ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨンなど。日本ではビスコースレーヨンだけを意味することがある。〔モダン用語辞典(1930)〕
※真実一路(1935‐36)〈山本有三〉自分も知らない秘密があるのだろうか「レーヨンの羽おりを着た娘」

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

レーヨン
レーヨン
rayon

日本では,ビスコース法により製造された再生セルロースを主成分とする繊維をいう.アメリカでは,再生セルロースからなる人造繊維,およびヒドロキシ基の水素の15% 未満が置換された再生セルロースからなる人造繊維をいう.[別用語参照]ビスコースレーヨン

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