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ロイヤル・コペンハーゲン磁器【ロイヤル・コペンハーゲンじき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ロイヤル・コペンハーゲン磁器
ロイヤル・コペンハーゲンじき
Royal Copenhagen porcelain
デンマークの陶磁器メーカー,ロイヤル・コペンハーゲンにより製作された磁器。1775年,薬剤商のフランツ・ヘンリック・ミュラーがコペンハーゲンに製陶所を設立,以後 50年にわたり経営権を握った。3本の波線が上下に並ぶトレードマークは 1775年に採用。1779年には王室が株を買い占め,王立の製陶所となった。コバルトブルーの絵柄を特徴とする格調高い磁器を製作し,二枚貝のような縦溝のあるフルーテッドと呼ばれる地模様や,手描きの花柄が特に人気。フィギュリンと呼ばれる陶磁器人形も有名で,素焼きと(うわぐすり)を施したものがある。最も名高いのは,ディナーセットの名作「フローラダニカ」である。1802点に及ぶこのセットは,ロシアのエカテリーナ2世への献上品として製作が進められたが,完成前にエカテリーナ2世は死去。一部を除きコペンハーゲンのローセンボル宮に所蔵されている。セットには豪華絢爛な深皿や大皿,小皿のほか,エッグスタンドなどの小物も含まれる。王国内に自生するすべての植物を食器に描こうと,絵付師ヨハン・クリストフ・バイエルがデンマークの植物図鑑の挿絵を参考にひとつひとつ手描きした。このセットの絵柄は 1863年に復刻され,今日も製作されている。近年はコバルトブルーの下絵付けを施した磁器が製品の主流を占めている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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