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ロックフェラー(John Davison Rockefeller)【ろっくふぇらー】

日本大百科全書(ニッポニカ)

ロックフェラー(John Davison Rockefeller)
ろっくふぇらー
John Davison Rockefeller
(1839―1937)

アメリカの実業家、石油王、ロックフェラー財閥の始祖。ニューヨーク州リッチフィールドで行商人の子に生まれ、のちオハイオ州に移って高校を卒業し実業界に入った。まず農産物の仲買人となり、そこで得た利益を元手に石油業に進出、クリーブランドに精油所を興し、1870年には出資者を得てオハイオ・スタンダード石油会社を設立した。以来10年にわたり激化する競争の過程で鉄道会社と密約を結び、差別運賃やリベートなどの特典をフルに利用することで弱小企業を次々と圧倒し、全国精油業の90%以上を支配するに至った。ついで傘下の企業を統制するため、議決権の集中を図り、顧問弁護士の助言を得ていわゆる「トラスト方式」を採択し、82年スタンダード石油トラストを創設、やがて全産業を席巻(せっけん)する企業合同運動の先駆者となった。一方、彼は石油事業から生ずる巨額の利潤を鉱山、山林、鉄道、銀行などに投資、モルガンに匹敵する一大財閥を形成したが、1911年、トラストを改組した持株会社ニュージャージー・スタンダード石油会社はシャーマン法に違反するとして政府によって告訴され、最高裁により解体を命ぜられた。これを契機に事業を息子のロックフェラー2世(1874―1960)に譲り、実業界から退くとともにロックフェラー財団を設立し、教育、研究、文化などの慈善事業で余生を送った。今日のシカゴ大学もまた彼の寄付によるものである。

[小林袈裟治]

『沢田謙著『世界の慈善王ロックフェラー』(1952・偕成社)』『小原敬士著『アメリカの財閥』(1954・東洋経済新報社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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