●ロロ
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ロロ
Rollo; Rolf; Hrolf
[没]933
初代ノルマンディー公。ノルウェーのノルマン人の一部族の首領。 890年頃から 910年にかけて北フランスの沿岸部に侵入,さらにセーヌ河口地帯を占領し,パリを包囲したため,西フランク王シャルル3世 (単純王) は 911年頃サンクレール・シュル・エプト条約を結び,ロロに占領地を封土として与え,ノルマンディー公とした。このことからこの周辺をノルマンディー地方と呼ぶにいたった。のちに名をロベールと改め,キリスト教に改宗し,近隣を征服し領土を拡大した。
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デジタル大辞泉
ロロ(Rollo)
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世界大百科事典 第2版
ロロ【Rollo】
初代ノルマンディー公。13世紀の史家スノッリ・ストゥルルソンによればノルウェー北西部の豪族の息子。バルト海へのバイキング遠征の帰途オスロ付近で略奪をなし,ハーラル1世によってノルウェーから追放される。アイルランドを経て北フランスへ赴き,主としてデンマーク人からなるセーヌ・バイキングの首領となる。西フランク王国のシャルル単純王の申入れをうけて,彼らの居住する地域を封土として与えられるかわりに封臣となる(サン・クレール・シュル・エプト協約)。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
ロロ
ろろ
Rollo (Rollon)
(860―933)
初代ノルマンディー公(在位911~927)。ルーアン伯ともいわれる。ノルウェーのバイキングの一首領。イギリス、フリースラント、北フランスの北海沿岸一帯を荒らし回り、ついでセーヌ川の河口地帯に向かい、890年にバイユー伯領に遠征、同伯の娘と結婚。翌年リジューを略奪、さらにその翌年にはパリを攻囲し、ついでルーアンに定着した。ここにおいて、西フランク王シャルル3世(単純王)は、ロロとの間に、ノルマン人によって占領されていたネウストリアの一部(東ノルマンディー)を与えるかわり、以後ロロが略奪を行わない旨の条約を取り決めた(911)。その後ロロは、征服によって領土を広げ、922年には中部ノルマンディーをロベール家のフランス王ラウールから手に入れ、公領の基礎を固めた。彼の人となりも、その生涯も謎(なぞ)に満ち、諸説が入り乱れている。
[井上泰男]
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旺文社世界史事典 三訂版
ロロ
Rollo
ノルマン人の首長。初代ノルマンディー公
ノルウェー出身で,イギリス・フランドル・北フランス海岸を荒らし,セーヌ川河口地域を占領。フランス王シャルル3世から911年この地方を与えられ,ノルマンディー公となった。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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