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ローマ法大全【ローマほうたいぜん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

ローマ法大全
ローマほうたいぜん
Corpus Iuris Civilis
ユスチニアヌス1世の編纂した3法典,『法学提要』『学説彙纂』『勅法彙纂』とその後に編集された『新勅法』を一体化した総称。これらの法令集はそれぞれ各種の写本を通じて後世に伝えられ,特に 11世紀後半にボローニャローマ法学が復興して以来,皇帝権威に基づいた法典として注釈や注解の対象とされ,広く流布した。その名称は 16世紀にフランスの D.ゴートフレドゥスがこれら4法令集を一体として出版するにあたって,『教会法大全』 Corpus Iuris Canoniciに対抗して,12世紀頃からローマ法学者の間で慣用化していたこの名称を用いたことに始る。『ローマ法大全』は古典期のローマ法およびユスチニアヌス帝時代のローマ法を知るための最良かつほとんど唯一の史料として,かつ 11世紀以降のヨーロッパの法生活を支配した法源として,聖書に匹敵する歴史的意義をもつだけでなく,法律学上の法的思惟ないしは法的技術の宝庫として今日なお重要な地位を占めている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ローマほうたいぜん〔‐ハフタイゼン〕【ローマ法大全】
原題、〈ラテン〉Corpus Iuris Civilis》東ローマ皇帝ユスティニアヌス勅命によって、トリボニアヌスらが編纂したローマ法集大成で、「勅法集」「学説集」「法学提要」と534年以降ユスティニアヌス帝が公布した「新勅法」の総称。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

ローマほうたいぜん【ローマ法大全 Corpus juris civilis】
ビザンティン帝国(東ローマ帝国)ユスティニアヌス1世(在位527‐565)が制定発布した〈法学提要〉〈学説彙纂〉〈勅法彙纂〉および〈新勅法〉に対する総称で,ユスティニアヌス法典とよばれローマの法律および法学説が集大成されている。ビザンティン帝国における法学の復活を背景とする法学教育および裁判実務の要請に対応し,同時にローマ帝国栄光再興というユスティニアヌス1世自身の政治的文化的企図から,まず528年,彼は高級官僚(トリボニアヌスを含む)および若干の法学者によって構成される10名の委員会に命じて勅法の集成を行わせ,翌年完成・発布された。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

ローマ法大全
ろーまほうたいぜん
Corpus Iuris Civilis ラテン語

東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が命じて編纂(へんさん)させた一大法典。『勅法集』Codex Iustinianus、『学説集』Digesta(またはPandectae)、『法学提要』Institutionesおよび『新勅法』Novellaeを総称するが、この四者をまとめてこのように称することはユスティニアヌスが定めたことではなく、1583年にゴトフレドゥスがこれら4種を刊行したときに初めてつけられた名称で、『教会法大全』corpus iuris canoniciと対示された。『勅法集』は534年の公布(ユスティニアヌス法典)。『学説集』は530年の勅法で編纂を命ぜられ、533年12月16日の勅法で公布された。『法学提要』は533年11月21日の勅法によって公布された初学者のための教科書である。また『新勅法』は535年からユスティニアヌスの死までの勅法百数十を収録するが、大部分ギリシア語で記されたこれらの勅法は私撰(しせん)のものが今日に伝えられている。

 これらのうちもっとも膨大なものが『学説集』で、50巻に分かれ、30、31、32巻を除いて各巻は章に分かれ、各章に法学者らの著書から抜粋した法文が並べられる。法文総数は9142、もっとも多く引用されたウルピアヌスの法文は全巻の約3分の1を占め、次にパウルスのものが約6分の1を占める。このほかスカエウォラ、ポンポニウス、ユリアヌス、マルキアヌス、ヤウォレヌス、アフリカヌスおよびマルケルスの7人から採用されたものが合計2470で、全体の約4分の1以上を占める。

 これらはいずれも当時の現行法として編纂されたものであるが、ローマ法律文化の記念塔としても歴史の史料としても不滅の価値がある。

[弓削 達]

『船田享二著『ローマ法』第一巻(1968・岩波書店)』『E・マイヤー著、鈴木一州訳『ローマ人の国家と国家思想』(1978・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ローマほうたいぜん ローマハフ‥【ローマ法大全】
東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌスの命によって編纂されたローマ法の集大成。一六世紀、出版に際してこの名称がつけられ、中・近世のヨーロッパ大陸の法制に大きな影響を及ぼした。ユスティニアヌス法典。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

ローマ法大全
ローマほうたいぜん
Corpus Iuris Civilis
ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が編纂 (へんさん) させた4つのローマ法典の総称
法学者トリボニアヌスらが編纂に従事。534年に完成したローマ皇帝の勅令集,新勅令集,ローマの法律家の学説集,法学要論の4法典で,近世法制・政治学説に多大な影響を与えた。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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