●ローレンツ変換【ローレンツへんかん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ローレンツ変換
ローレンツへんかん
Lorentz transformation

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デジタル大辞泉
ローレンツ‐へんかん〔‐ヘンクワン〕【ローレンツ変換】
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法則の辞典
ローレンツ変換【Lorentz's transformation】
x2+y2+z2-t2=x′2+y′2+z′2-t′2
を満たす変換をローレンツ変換という.ただし両座標系の原点が一致したときに t=t′=0とおく.変換は4行4列の行列の形で表せる.
出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版
ローレンツへんかん【ローレンツ変換 Lorentz transformation】

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日本大百科全書(ニッポニカ)
ローレンツ変換
ろーれんつへんかん
相対性理論における時間・空間の座標変換。ニュートン力学の法則は、互いに等速運動している座標系を用いても同じ形で与えられる。これはガリレイの相対性原理として知られていたが、1864年に定式化されたマクスウェルの電磁気学、および、その応用としての光の電磁波論の法則は、ガリレイの相対性原理を満足していなかった。このことから、光の波の振動媒質としてのエーテルの静止系が存在するかもしれないと一時期考えられていたが、1905年、アインシュタインが、ガリレイの相対論とは別の相対論が成立することを発見し、電磁気学を含むすべての法則についても、等速運動座標系間において相対性原理が成立していることが確認された。このアインシュタインの相対論における新しい時間・空間の座標の変換式がローレンツ変換である。この変換式は、1892年、H・A・ローレンツにより、電磁気学の法則を不変とする座標変換としてみいだされたものであるが、その同じ変換式を、アインシュタインは、光速度一定の原理と相対性原理を基礎に再発見した。これにより、ローレンツ変換は電磁気学に特有のものでなく、すべての法則の基礎である時間・空間に固有の性質であることが認識された。さらに1908年、ミンコフスキーは、この変換を時間・空間を含む四次元空間における回転に関する対称性として認識した。この対称性はすべての物質の存在形態を決定してもいるのである。
[佐藤文隆]
『アルバート・アインシュタイン著、金子務訳『特殊および一般相対性理論について』(1991・白揚社)』▽『馬場駿羣著『ローレンツ変換の新解釈――時計の遅れや双子のパラドックスの問題も解消しうる』(1991・科学同人研究会)』▽『砂川重信著『相対性理論の考え方』(1993・岩波書店)』▽『松田卓也・二間瀬敏史著『なっとくする相対性理論』(1996・講談社)』▽『菅野礼司著『微分形式による特殊相対論』(1996・丸善)』▽『小玉英雄著『相対性理論』(1997・培風館)』▽『戸田盛和著『相対性理論30講』(1997・朝倉書店)』
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精選版 日本国語大辞典
ローレンツ‐へんかん ‥ヘンクヮン【ローレンツ変換】
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