●一つ目小僧【ひとつめこぞう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
一つ目小僧
ひとつめこぞう
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
ひとつめ‐こぞう【一つ目小僧】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル版 日本人名大辞典+Plus
一つ目小僧 ひとつめこぞう
山野や道で通りすがりの者をおどかす。童児とも大入道ともいう。柳田国男によるとかつては神であり,祭祀のとき神の一族であることをしめすため一眼をつぶした名残という。とかした鉄をみつづけたため目をうしなったという鍛冶神を一つ目とする伝承もある。
出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。
世界大百科事典 第2版
ひとつめこぞう【一つ目小僧】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
一つ目小僧
ひとつめこぞう
一つ目の妖怪(ようかい)。普通、7、8歳くらいの男児とする伝承が多い。岐阜では目一つ足1本の大入道であるといい、雪の朝に出現するという。人に危害を加えることはしないが、山野などに出現しては人々を驚かし恐怖を与える。関東地方では2月と12月の事八日(ことようか)にこの妖怪が現れるといい、庭先に目籠(めかご)を高く掲げて退散の呪(まじな)いとした民俗が残されている。この一つ目小僧と関連した伝承に、片方の目の神の伝説がある。武将や鎮守様が転んだ際に、胡麻(ごま)や栗(くり)、竹などで目を突き片方の目をつぶしてしまったという。そのためにこれらの植物は栽培しなくなったという。東北地方では11月23日に村々を訪れる神をダイシ様というが、この神は足が片方だという。柳田国男(やなぎたくにお)はこのような片方の目や足の神について、かつて祭日に神の一族であることを示すために体の一部を傷つけた名残(なごり)だろうと説いた。一つ目小僧はそうした神々の零落した姿であるという。しかしこれには批判的な説もある。
[野村純一]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「一つ目小僧」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●一つ目小僧の関連情報