●一乗院【イチジョウイン】
デジタル大辞泉
いちじょう‐いん〔‐ヰン〕【一乗院】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
いちじょういん【一乗院】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
一乗院
いちじょういん
10世紀末に創設された興福寺を代表する門跡(もんぜき)。関白藤原師実(もろざね)の子覚信(かくしん)(1065―1121)以後、摂関家の子弟が入室する門跡として発展、鎌倉時代には花山(かざん)院、理趣(りしゅ)院などの院家もその下に包摂され、近衛(このえ)家出身の門主(もんしゅ)によって統合され大乗院と並ぶ巨大な組織を形成した。鎌倉中期の坊官僧行賢(ぎょうけん)の記した『簡要類聚鈔』には一乗院の歴代門主・末寺・荘園・年中行事が記され、この時期の一乗院を知るうえでの一級史料である。 近世には1492石の寺領を有し親王入室の門跡としてその権威を保ったが、明治維新後に門主が還俗し春日(かすが)社大宮司(だいぐうじ)となるに及んで廃絶した。現在、興福寺に所蔵される三会定一記(さんねじょういつき)は一乗院に伝来したものである。
[稲葉伸道]
『大山喬平著「近衛家と南都一乗院」(岸俊男教授退官記念会編『日本政治社会史研究 下』所収・1985・塙書房)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
いちじょう‐いん ‥ヰン【一乗院】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「一乗院」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●一乗院の関連情報