●一味神水【イチミシンスイ】
デジタル大辞泉
いちみ‐しんすい【一味神水】
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世界大百科事典 第2版
いちみしんすい【一味神水】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
一味神水
いちみしんすい
中世・近世の習俗。誓約を結ぶ人々が神前で神水を飲み交わし、互いに約束・掟(おきて)に違背しないことを誓い合うこと。誓約には、口頭で誓い合う誓言(せいごん)と、紙に書く起請文(きしょうもん)との二つの方法があった。後者の場合、しばしば誓約を記したあと、その紙を焼き、灰を神水に浮かべて飲んだ。神水は特別な井戸でくんだ水であったり神酒であったりしたが、いずれにしてもおそらくは神前に供えられたものであり、これを飲み交わすのは、誓約にかかわる人々が神と共飲共食し、誓約に神が立ち会ったことを意味した。そのため、一味神水の場は、しばしば「身の毛よだちてぞありける」などと表現されるような臨場感にあふれた場であった。
一味神水は早い例では平安時代末からみられ、中世には、寺院内部での衆徒の蜂起(ほうき)や国人(こくじん)層の在地領主相互の一揆(いっき)結合、さらには農民たちの一揆への決起に際しても、一致して事にあたり、盟約に背かない旨を誓い合う目的で盛んに行われた。
[千々和到]
『青木美智男他編『一揆』全5巻(1981・東京大学出版会)』▽『勝俣鎮夫著『一揆』(岩波新書)』
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精選版 日本国語大辞典
いちみ‐じんずい【一味神水】
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