@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

一柳慧【いちやなぎとし】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

一柳慧
いちやなぎとし
[生]1933.2.4. 神戸
作曲家,ピアニスト。チェロ奏者の父,ピアノ教師の母のもとに生れる。作曲平尾貴四男池内友次郎に,ピアノを原智恵子師事。 1949年から3年連続して毎日音楽コンクール入賞。 54~57年ジュリアード音楽院留学,コープランド賞 (1953) を受賞するなど,高い評価を受けた。 58年 J.ケージとの出会いに衝撃を受け,以後『ピアノ音楽I・II』など,12音技法から離れて偶然性に基づく作品を発表。 61年の帰国後は,ケージらのアメリカ実験音楽を紹介,また図形楽譜を用いるなど前衛的な作曲活動を展開。その後『ピアノメディア』 (72) から五線譜法による作曲に戻り,日本の伝統楽器による作品など,盛んな作曲・演奏活動を行う。尾高賞,毎日芸術賞など多数の賞を受賞,85年フランス政府より芸術文化勲章を贈られた。著書に『音を聴く』 (84) などがある。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

いちやなぎ‐とし【一柳慧】
[1933~ ]作曲家・ピアニスト。兵庫の生まれ。昭和29年(1954)、米国のジュリアード音楽院に留学。のちジョン=ケージに師事し、帰国後はケージら米国の前衛音楽を日本に紹介した。日本の伝統楽器を使った楽曲などにも取り組み、国際的に活躍している。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

一柳慧 いちやなぎ-とし
1933- 昭和後期-平成時代の作曲家。
昭和8年2月4日生まれ。平尾貴四男(きしお),池内(いけのうち)友次郎らに師事。昭和24,26年の音楽コンクールで1位となる。27年渡米,ジョン=ケージに傾倒して偶然性の音楽を実践。現代音楽祭などをひらく。のち雅楽や邦楽器をふくむ幅ひろいジャンルの作品を発表。尾高賞4回。平成20年文化功労者。兵庫県出身。ジュリアード音楽院卒。作品に「空間の記憶」「循環する風景」「ベルリン連詩」など。

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

いちやなぎとし【一柳慧】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

一柳慧
いちやなぎとし
(1933― )

作曲家・ピアノ奏者。神戸生まれ。作曲を平尾貴四男(きしお)(1907―1953)と池内友次郎(いけのうちともじろう)(1906―1991)に、ピアノを原智恵子(1914―2001)に師事。1949年(昭和24)にピアノ・ソナタで第19回日本音楽コンクール作曲部門(室内楽曲)第1位を17歳の若さで獲得する。1952年渡米、ジュリアード音楽学校に留学。1959年にニューヨークのニュー・スクールでジョン・ケージに師事、その後の一柳の作曲活動を左右することになる影響を受ける。1961年(昭和36)に帰国後、ケージをはじめとするアメリカの実験主義音楽を紹介するほか、『ピアノ音楽』第1~7番(1959~1961)、『弦楽器のために第1・第2』(1961)、『プラティヤハラ・イヴェント』(1963)など、図形楽譜を用いた実験主義的な自作を発表する。一柳による紹介を機に「ジョン・ケージ・ショック」とよばれるセンセーションを日本の作曲界に引き起こす。

 『ピアノ・メディア』(1972)をはじめ、『タイム・シークエンス』(1976)、『二つの存在』(1980)、バイオリンとオーケストラのための『循環する風景』(1983。第32回尾高賞)など、1970年代以降の作品は通常の五線記譜法に戻るが、そこには、実験主義的な作品で提起された柔軟で多層的な時間構造が反映されている。バイオリンと笙(しょう)のための『月の変容』(1988)、箏(そう)とオーケストラのための『始源』(1989)など邦楽器のための作品も多数ある。フランス芸術文化勲章(1984)、紫綬(しじゅ)褒章(1999)、サントリー音楽賞(2001)などを受けた。著書に『音を聴く』『音楽という営み』がある。

[楢崎洋子]

 2016年(平成28)に文化勲章受章。

[編集部 2018年11月19日]

『『音を聴く――音楽の明日を考える』(1984・岩波書店)』『『音楽という営み』(1998・NTT出版)』『岩城宏之・一柳慧他著『行動する作曲家たち――岩城宏之対談集』(1986・新潮社)』『水沢勉・矢萩喜従郎編『点在する中心――「創造」をめぐる10の対話』(1995・春秋社)』『日本芸術文化振興会、国立劇場調査養成部芸能調査室監修・編『現代の日本音楽第1集 一柳慧作品』(1999・春秋社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

一柳慧」の用語解説はコトバンクが提供しています。

一柳慧の関連情報

関連キーワード

斎藤寅次郎五所平之助清水宏成瀬巳喜男稲垣浩大恐慌小津安二郎ルロイ伊藤大輔山中貞雄

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation