●一神教【いっしんきょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
一神教
いっしんきょう
monotheism
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デジタル大辞泉
いっしん‐きょう〔‐ケウ〕【一神教】
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世界大百科事典 第2版
いっしんきょう【一神教 monotheism】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
一神教
いっしんきょう
複数の神々を崇拝する多神教と異なり、一つの神のみを信ずる信仰を説く宗教のこと。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、初期のゾロアスター教などに代表される。一神のみを崇拝するといっても、その崇拝の仕方や神観念の相違によって、一神教はさらに唯一神教monotheism、拝一神教monolatry、単一神教henotheism、交替一神教kathenotheismなどに分類される。狭義の一神教とは唯一神教のことである。
唯一神教においては、崇拝される神が万物を支配する唯一の神であり、他の神々はそのままでは容認されない。宗教史的にみれば、他の神々は神ではなく諸霊として格下げされたり、その実体を失って唯一神の属性的存在となる場合が多い。このような唯一神教には、他の教えを邪教とする排他的な面と、すべての人々に唯一神の恩恵が及ぶという包容ある側面とがある。そこで唯一神教は外に向かって教えを広めようとする宣教の傾向をもつ。始めにあげた各宗教がこれにあたる。拝一神教とは、特定の社会集団(部族、民族、都市など)が、他集団の崇拝する他の神は容認しつつ、自らは特定の一神のみを崇拝する宗教形態である。古代イスラエルの初期ヤーウェ崇拝はこれであった。単一神教は、多神教の世界において、特定の一神を主要神として集中的に崇拝するもので、あたかもその神が唯一至上神であるかのようにみえる宗教現象である。この場合とくに、単一の主要神を次々と交替させて崇拝するものを交替一神教とよぶ。
一神教、とくに唯一神教の成立についてはいくつかの説明がある。多神教から発展したとする説、宗教の原初形態としてすでに一神教があり、多神教はその退化した形態とみる説(原始一神教説)、一神教は創唱者によって始まるとする説などである。このうち始めの2説は今日あまり支持されていない。
[月本昭男]
『岸本英夫編『世界の宗教』(1965・大明堂)』▽『J・M・キタガワ編、堀一郎監訳『現代の宗教学』(1970・東京大学出版会)』
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精選版 日本国語大辞典
いっしん‐きょう ‥ケウ【一神教】
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旺文社世界史事典 三訂版
一神教
いっしんきょう
monotheism
人類の宗教観念の発生の過程では,一般に自然物崇拝の多神教がみられるが,オリエントでは多神教優勢の中でヘブライ人がヤハウェ(ヤーヴェ)一神教を創始し,これを母体に同じく一神教のキリスト教も生まれた。なお,古代エジプトのアメンホテプ4世によるアトン崇拝は一神教の最も早い例であり,キリスト教のあとでは,イスラームが創始された。
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