●一統【イットウ】
デジタル大辞泉
いっ‐とう【一統】

1 一つにまとめて治めること。統一。「天下を
2 一つにまとまった全体。一同。総体。「同窓の

「入塾之書生は何もかも―ひとつにいたし」〈鴎外・北条霞亭〉
出典:小学館
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精選版 日本国語大辞典
いっ‐とう【一統】
[1] 〘名〙
① (━する) 一つにすべ合わせること。統一。
※神皇正統記(1339‐43)中「後に南朝の陳をうちたひらげて、一統の世となれり」 〔史記‐始皇本紀〕
② 一つにまとめ合わせた全体。総体。一同。
※応永記(1399‐1434頃か)「就中九州一統として、御敵数万騎中国に打越べき企あり」
③ 別のものをひとつに扱うこと。
※足利本人天眼目抄(1471‐73)中「正と来と寰中塞外朝市山林一統だぞ。君視臣時君位一統だぞ」
④ あることひとすじにまとまること。
※謡曲・調伏曾我(1480頃)「ことさら当時一統の、道も直なる文武の二つ」 〔史記‐始皇本紀〕
[2] 〘副〙 (多く「に」を伴って用いる) おしなべて。いちように。みなみな。
※言継卿記‐天文一三年(1544)正月六日「当家一統無二其例一。最無念之間非レ無二其望一」
※日葡辞書(1603‐04)「テンカヲ ittôni(イットウニ) ヲサムル〈訳〉天下全体を残るところなく治める」
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