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一般者【いっぱんしゃ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

一般者
いっぱんしゃ
katholou
普遍ともいう。この語はアリストテレスの to katholouに由来し,またプラトンはこれに,eidē,idiaiという名を与えた。別者,特殊者に対立して用いられる。中世においては有名な普遍論争が一般者 (「普遍概念) をめぐってなされ,実在論 realismと唯名論 nominalismとが対立した。近世においてはロック,バークリー,ヒュームらの概念論 conceptualismがあり,またドイツ観念論ではカントがこれを受継いで独自の立場を築いた。一方シェリングからヘーゲルにいたっては,弁証法的な力動性のうちに実在論的な一般者の理念が位置づけられた。一般者が特に実在論的に取扱われた場合には,多くの場合形而上学的な実体を意味し,西洋哲学の伝統において究極的には神として立ち現れてくるが,元来一般者と特殊者という考え方は,哲学的な思惟においてはなんらかの意味で避けがたいものであり,西洋哲学に限らず,東洋思想においても広くみられ,西田幾多郎はそれを論理化した。また現代哲学においても意味論や価値の領域で重要な論題となっている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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