●七ッ釜【ななつがま】
世界大百科事典 第2版
ななつがま【七ッ釜】
東松浦半島の北東端,佐賀県唐津市屋形石の土器崎にある玄武岩質の海食洞(天)。七つの洞門が釜を並べたように開口することからこの名がある。玄界灘の荒波に浸食された高さ約40mの断崖には,玄武岩の柱状節理がみられる。大きな海食洞は,幅・高さとも約3m,奥行きが100m有余に及ぶ。玄海国定公園,玄海海中公園の一角をなす。近くには,神功皇后朝鮮出兵の伝承にちなむ土器崎神社がある。【川崎 茂】
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