●七部集【シチブシュウ】
デジタル大辞泉
しちぶ‐しゅう〔‐シフ〕【七部集】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
七部集
しちぶしゅう
芭蕉俳諧(ばしょうはいかい)の展開上重要な撰集(せんじゅう)7部を選び集めた『俳諧七部集』(1732ころ成立か)の流行に倣って、後世、代表的な俳人の書7部を取り集めて一書として刊行することが書肆(しょし)の間で、あるいは弟子たちの間で盛んに行われた。それらのいくつかを列挙するならば、『其角(きかく)七部集』『雪門七部集』『蕪村(ぶそん)七部集』『暁台(きょうたい)七部集』『乙二(おつに)七部集』『道彦(みちひこ)七部集』『樗良(ちょら)七部集』『士朗七部集』『俳諧月居(げっきょ)七部集』などである。おおむねは書肆がベストセラーをねらっての刊行ではあったが、おのおのの俳人の俳風の変遷をたどるには便利である。ただ、テキストとして用いるには、書肆の杜撰(ずさん)によってまま誤脱があるので注意しなければならない。ちなみに、『蕪村七部集』は、小本2冊で1808年(文化5)に刊行されており、実際には『其雪影(そのゆきかげ)』『あけからす』『一夜四歌仙』『花鳥篇(かちょうへん)』『桃李(ももすもも)』『続あけからす』『続四歌仙』『五車反古(ごしゃほうぐ)』の8部を収めている。
なお、変わった七部集では、俳人個人のものではなく、近世流行の俳風を知らせようとの目的で編まれた『俳諧流行七部集』というのもある。
[復本一郎]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
しちぶ‐しゅう ‥シフ【七部集】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
七部集
しちぶしゅう
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「七部集」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●七部集の関連情報